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  • モーツァルトの『コジ・ファン・トゥッテ』はデスピーナ役の演じ方次第で印象が大きく変わる。デスピーナが狡知に長けた年増女やルサンチマンの化身のように感じられると、この劇は重苦しくなるが、無邪気でチャーミングな悪戯娘のようだと、オペラ・ブッファとしての体裁を保つことができる。1930年代に活躍したソプラノ

    [続きを読む](2018.11.10)
  • 映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公開を前に、クイーンとフレディ・マーキュリーの名前が俄かに巷で飛び交っている。筆者もフレディに関する原稿の依頼を受けて、クイーンのアルバムを聴き直したりしていたのだが、スペインが誇る(正確には「カタロニアが誇る」とするべきか?)の偉大なソプラノ歌手モンセラート・カバリエの死が報じられたのは、

    [続きを読む](2018.10.23)
  • 『去年の夏 突然に』でリズの信頼を得たマンキーウィッツは、その数年後、製作の危機に直面していた超大作『クレオパトラ』の監督をルーベン・マムーリアンから引き継ぎ、自らの手で撮り直すことになる。同じ時代を扱った史劇を『ジュリアス・シーザー』(1953年)で撮っていたマンキーウィッツだが、今回はいかんせん規模が違う。

    [続きを読む](2018.11.03)
  • 山上憶良の歌で最も広く知られているのは、教科書にも載っているこの一首だろう。山上憶良臣の宴を罷る歌一首 憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 吾(あ)を待つらむそ(私憶良はもう失礼いたしましょう。子どもが泣いているでしょうし、その母親も私の帰りを待っていることでしょうから)言うまでもなく、万葉集には名歌が多数収録されている

    [続きを読む](2018.11.17)