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  • ドビュッシーの『海』は1903年8月から1905年3月5日にかけて作曲された。正確な作品名は「海 管弦楽のための3つの交響的素描」。交響詩ではなく、交響的素描である。初演は1905年10月15日、カミーユ・シュヴィヤールの指揮によって行われた。楽譜は同年にデュラン社から出版され、表紙には葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が使われたが、音楽と絵の関連性は定かでない。作...

    [続きを読む](2022.05.03)
  • 『イッキー・サンプ』(2007年)はホワイト・ストライプスの6枚目のアルバムにして、ラスト・アルバムだ。もちろんそうなるとは知る由もなかったし、本人たちも想定していなかったのだろう。何しろジャック(ヴォーカル/ギター)&メグ・ホワイト(ドラムス/ヴォーカル)が正式に解散を公表したのは、本作の発売から4年近くが経っていた2011年2月のこと。それまでのジャック...

    [続きを読む](2022.05.24)
  • ジョーン・ベネットといえば男の人生を狂わせる運命の女、ファム・ファタールである。その大きな瞳は清純で優しそうだが、どこか頼りなげだ。それを見た男は、女のために何かしてあげたいと思うだろう。すると、たちまち彼女の眼差しは妖艶さを帯びて男の心を掴み、手玉に取ってしまう。そうなったら男は破滅へ一直線だ。危険なファム・ファタールが登場するのは、『飾窓の女』、『緋色の...

    [続きを読む](2022.04.12)
  • 礒田湖龍斎の絵には独特のおかしみがある。周知の通り、湖龍斎は鈴木春信から多大な影響を受けた絵師で、本家と見分けがつかないくらい似た絵を大量に描いた。腕はたしかで、細かく技巧的な絵もこなした。「石橋図」や「雪中美人画」といった美しい肉筆画を見ても、その腕前が相当のものであったことは分かる。しかしながら、湖龍斎は型にはまるタイプの人ではなかった。

    [続きを読む](2022.05.15)