音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • サン=サーンスのピアノ協奏曲第2番は1868年に作曲された。ロシアのピアニスト、アントン・ルビンシテインに作曲を依頼され、17日間で書いたと言われている。初演は1868年5月13日、ルビンシテインの指揮、作曲者自身の独奏によって行われた。いかにもピアノが主役といわんばかりのヴィルトゥオジティと、幻想的な雰囲気と、バロック的な様式美が備わった作品で、人気が高い...

    [続きを読む](2026.01.04)
  • ベートーヴェンのピアノ、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲は1803年から1804年にかけて作曲された。通称、三重協奏曲(トリプル・コンチェルト)。初演は1808年5月、ウィーンの演奏会で行われた。ウィーン初演以前にライプツィヒで行われていたとする説、パトロンだったルドルフ大公の邸宅で非公式に披露されたとする説もある。作曲を終えてから初演までに時間がかかった...

    [続きを読む](2025.11.29)
  • ハイドンの交響曲第101番「時計」は1793年から1794年にかけて作曲され、1794年3月3日にロンドンで初演された。第2楽章の規則正しいリズムが時計の振り子を思わせることから、「時計」という副題で親しまれるようになったが、ハイドン自身が命名したものではない。1790年、長年楽長として仕えていたエステルハージ侯爵家を去った59歳のハイドンは、ロンドンで活躍...

    [続きを読む](2025.09.17)
  • ヒャルト・シュトラウスの交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』は1894年から95年にかけて作曲され、1895年11月5日、フランツ・ヴュルナーの指揮によって初演が行われた。ヴュルナーはワーグナーの『ワルキューレ』の初演者として、また、ウィレム・メンゲルベルクやフリッツ・ブルンの師として知られている。オイレンシュピーゲルは14世紀に実在したと...

    [続きを読む](2025.07.01)
  • ピアノ・ソナタ第2番は1839年の夏に作曲された。当時ショパンは29歳で、ノアン(フランス中部ベリー地方)にある恋人ジョルジュ・サンドの館に滞在していた。田舎暮らしは退屈だったようだが、穏やかな生活は体調にも創作にも良い影響をもたらし、ピアノ・ソナタのほかに、ノクターン、スケルツォ、即興曲、マズルカなどを完成させた。この後、ショパンとサンドは夏をノアンで、冬...

    [続きを読む](2025.03.08)

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