音楽 CLASSIC
  • 現代音楽を得意とする指揮者には、総じて知的でクールなイメージがある。彼らが古典派やロマン派の作品を振ると、大抵の場合、音楽の細かい構造が透けて見えるような演奏になる。もやもやしたものが取り除かれ、分かりにくいと感じていたものが分かりやすくなり、クリアーに全体像が見えてくるのだ。

    [続きを読む](2021.04.03)
  • ベートーヴェンの交響曲とピアノ協奏曲は、第1番と第2番が古典派らしい優美さと明るさを持つ点で共通している。両作品ではこの作曲家の独創性はまだ表面化しておらず、第3番以降の作品よりも影が薄い。作風もアイディアも穏健で、激しい叫びも胸を潰すような重さもない。しかし、これらは旋律とリズムの力のみで勝負していた青春時代のたくましい表現力の結晶として、軽視することはで...

    [続きを読む](2021.03.03)
  • マーラーの交響曲第4番は1899年から1900年にかけて作曲され、1901年11月25日、作曲者自身の指揮により初演された。第2番「復活」、第3番と同じように、もともと歌曲集『少年の魔法の角笛』に収録されていた曲を転用していることから、3作まとめて「角笛3部作」と呼ばれることもある。交響曲第4番の最終楽章に使われたのは、『少年の魔法の角笛』の「天上の生活」で...

    [続きを読む](2021.02.05)
  • 1955年、戦後初めて鉄のカーテンを越えて訪米したソ連のピアニスト、エミール・ギレリスは、各地でセンセーションを巻き起こし、絶賛された時、こう言ったという。「私のことを褒めるのは、リヒテルの演奏を聴くまで待ってください」ーーこれはギレリスの人柄を表すエピソードであり、2人の優劣を示すものではないが、この発言から西側におけるリヒテル伝説が始まったと言える。

    [続きを読む](2021.01.08)
  • 「歌曲の王」と呼ばれるシューベルトはその短い生涯に600曲以上の歌曲(リート)を作曲した。『冬の旅』、『美しき水車小屋の娘』などの歌曲集、あるいは「魔王」、「野ばら」、「楽に寄す」、「シルヴィアに」、「セレナード」、「糸を紡ぐグレートヒェン」など、全てシューベルトの筆から生まれたものである。ドイツリートで「これは」という名曲の多くは、シューベルトによって書か...

    [続きを読む](2020.12.11)

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