音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • 完璧な技巧、創意溢れる演奏法、強烈なカリスマ性により多くの聴衆を魅了した天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニは、その生涯に6曲から8曲のヴァイオリン協奏曲を作曲したと言われている。公式に出版されたのは第1番、第2番のみ。そもそもパガニーニ自身が己の演奏技法を印刷物として残すことを望まなかったため、作曲者が世を去ると共に、

    [続きを読む](2018.07.07)
  • バルトロメオ・トロンボンチーノはルネッサンス期に活躍した作曲家で、生年は1470年頃、没年は1535年以降と伝えられる。生前はフロットラの作曲家として知られ、その独創的で美しい作品によりイザベラ・デステ、ルクレツィア・ボルジアの心をつかみ、宮廷で厚遇されていたという。フロットラとは15世紀後期から16世紀初頭にかけてイタリア北

    [続きを読む](2018.06.10)
  • ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第104番は、1795年3月から4月にかけて作曲され、同年5月に初演されたとみられている。「ロンドン」という呼び名は作曲者自身によるものではない。おそらくロンドンで作曲されたことから付いたのだろう。しかし、ロンドンで作曲された交響曲はほかにもたくさんあるので、これだけが特に「ロンドン」と呼ばれることに疑問を抱く人も少なくない。

    [続きを読む](2018.04.08)
  • ヴァイオリストとして高みを目指していたジュゼッペ・タルティーニは、ある晩、悪魔に魂を売ってレッスンを受ける夢を見た。そこで悪魔が弾いて聴かせた音楽は、この世のものとは思えないほど美しかった。目が覚めたタルティーニは、夢の中で流れていた音楽の印象を手繰り寄せながら作曲を始めた。そうして出来上がったのが「悪魔のトリル」だと言われている。

    [続きを読む](2018.03.16)
  • ヨハン・ネポムク・フンメルは1778年にプレスブルク(現ブラチスラヴァ)に生まれた。ベートーヴェンの8歳下である。神童だったフンメルは、アウフ・デア・ヴィーデン劇場の音楽監督になった父親と共にウィーンに移住、モーツァルトにピアノを教わった。フンメルのことを気に入ったモーツァルトは、1787年に自身が主催した演奏会でピアニストとして

    [続きを読む](2018.03.04)