音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • メンデルスゾーンが交響曲第3番「スコットランド」の作曲に着手したのは1829年、エディンバラのホリールード宮殿を観光している時のことである。当時20歳の作曲者は、悲劇の女王メアリー・スチュアートが住んでいた宮殿で、「スコットランド交響曲の始まりの部分を見た気がした」と家族に手紙で報告している。その12年後、1841年に本格的に作曲を開始し、1842年に完成を...

    [続きを読む](2023.07.06)

月別インデックス