音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • ショスタコーヴィチの交響曲第6番は1939年に作曲され、1939年11月5日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルにより初演が行われた。大成功を収めた前作の第5番に比べると芳しい評価は得られなかったが、ショスタコーヴィチらしい革新性と諧謔性が十全に発揮された傑作である。作曲者自身の言葉によると、第6番は「春や喜びや生命の気分をあらわそうと...

    [続きを読む](2024.07.08)

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