音楽 CLASSIC

楽の森

不滅の作曲家・作品

一度聴いただけなのに忘れられない音楽。なんとなく繰り返し聴いている音楽。
それらはどのようにしてこの世に生まれたのだろう。
ここでは作曲家/作品に焦点を当てながら、作曲経緯やエピソードを紹介、
森のように深いクラシックの世界に踏み込みたい。
文●阿部十三

  • ピアノ・ソナタ第2番は1839年の夏に作曲された。当時ショパンは29歳で、ノアン(フランス中部ベリー地方)にある恋人ジョルジュ・サンドの館に滞在していた。田舎暮らしは退屈だったようだが、穏やかな生活は体調にも創作にも良い影響をもたらし、ピアノ・ソナタのほかに、ノクターン、スケルツォ、即興曲、マズルカなどを完成させた。この後、ショパンとサンドは夏をノアンで、冬...

    [続きを読む](2025.03.08)

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