アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ 〜磨き上げられた音の美しさ〜
2013.10.04
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは、同じ作品を徹底的に繰り返し練習し、表現の細かい部分まで磨き上げ、精巧無比な技術と強靭な理性をもって感情の抑揚を統御し、コンサートや録音に臨んでいた。1971年にドイツ・グラモフォンと契約してからの一連の録音は、まさにそんなミケランジェリの美学の結晶といえる。そこには一回性の感情表現はなく、完璧なアーティキュレーションと混じり気のない美しいピアノの響きのみが存在している。音色は信じがたいほど透明なのに、軽くはない。むしろ密度は濃く、聴き手の集中力をのみ込む深さがある。
これまでミケランジェリについては、多くのことが語られてきた。逸話も沢山紹介されている。極度のスピード狂で、カーレースの「ミッレミリア」に参加していたとか。マウリツィオ・ポリーニやマルタ・アルゲリッチが弟子入りした時は、なかなかピアノを教えようとせず、ピンポンに延々付き合わせていたとか。戦争中はパルチザンに参加し、仲間の密告でゲシュタポに逮捕されたものの、敵側にミケランジェリの元生徒がいたおかげで脱獄出来たとか。同じく戦争中にヴィルヘルム・フルトヴェングラーと何曲か録音していたとか。好奇心を刺激するような話ばかりである。
ミケランジェリはキャンセル魔として有名で、ピアノの響きが少しでも気に入らないとコンサートをしない、ということもしばしばあった。それも自分の音色を出しきれない以上、自分の芸術を正確に聴衆に伝えることは出来ないし、そんな状況でコンサートをしても自分自身や聴衆に対して望ましくない結果を招くだけだと考えたからだろう。
1920年1月5日、ミケランジェリはイタリアのオルツィオヌオーヴィで生まれた。5歳の時にヴェントゥーリ音楽院に入学し、パオロ・キメーリに師事。1938年にブリュッセルのエリザベート王妃コンクールに出場するが、7位入賞にとどまる(1位はエミール・ギレリス)。1939年のジュネーヴ国際音楽コンクールでは見事優勝。審査員のアルフレッド・コルトーに「リストの再来」と賞賛された。1942年に結婚し、戦争中は抵抗運動に参加。戦後は盛んにコンサートを行うが、1953年に体を壊し、演奏活動をセーブするようになる。
1955年、ショパン・コンクールの審査員としてワルシャワに招かれた際、コンサートを行う。その圧倒的な演奏内容は、若きピアニストたちを打ちのめした。幸い音源が遺っているが、J.S.バッハ(ブゾーニ編曲)の「シャコンヌ」、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」、シューマンのピアノ協奏曲など、インスピレーションとアーティキュレーションが互いに強い支配力を持ち、ここぞという時は縦横無尽に音楽のキャンバスの上を疾駆している。神業のような指使いがありありと目に浮かぶほど音が克明で、色彩も豊か。左手の雄弁かつ明晰な響きも印象的だ。
1957年3月には、後々まで語りぐさになるコンサートをロンドンで開催(リハーサルの模様も含めて音源化されている)。同年、EMIでラフマニノフ、ラヴェルのピアノ協奏曲を、ドイツ・グラモフォンでシューマンの『謝肉祭』と『ウィーンの謝肉祭の道化』を録音。これらは今なお超えるもののない名盤といわれている。1965年に録音されたガルッピのピアノ・ソナタ第5番も、ファンにはおなじみの美演だ。愛らしい旋律とピアノの音の相性が良く、何度聴いてもほれぼれする。こんな音色はミケランジェリ以外誰にも出せない。
その後も自身のピアニズムを磨きに磨き、1971年以降のドイツ・グラモフォンでの録音ーードビュッシー、ベートーヴェン、ショパンの作品ーーでその成果をみせている。ドビュッシーの「映像第1集、第2集、子供の領分」を収録したレコードは、ミケランジェリの音響芸術の頂点。本当に透明で美しい、思わず生唾を飲み込んでしまうようなピアノである。「雰囲気がない」とか「冷たい」と評されるミケランジェリだが、ここまでされたら文句も出ないだろう。
マズルカをメインにしたショパンの録音も啓示的である。ロマンティックな演奏を聴き慣れている人にはショッキングだろうが、曲の骨組みが透けて見えるようなミケランジェリのショパンは、通俗化しかねない作曲家のイメージを一回取り払う意味でも、聴く価値がある。聴き流されることを拒絶するピアノである。
1970年代のトピックで見逃せないのは、カルロス・クライバーとの協演である。曲目はベートーヴェンの「皇帝」。1973年にコンサートを成功させた彼らは、2年後に録音に取り組んだが、クライバーが事細かにスコアに指示を書き込んだこと、リハーサル時にミケランジェリがコンサートマスターと話しているのを見てクライバーが過剰反応したことが原因で、中止となった。詳細はコード・ガーベン著『ミケランジェリ ある天才との綱渡り』に記されているので、興味のある方には一読をおすすめする。
1980年代にはブラームスの4つのバラード、シューベルトのピアノ・ソナタ第4番、ドビュッシーの前奏曲集第2巻などを録音。1988年10月に心臓発作で倒れ、大手術が行われたが、まもなく復帰。1993年、ハンブルクで最後のコンサートを行い、1995年6月12日にスイスのルガーノで亡くなった。
世のミケランジェリ評は、氷の巨匠、孤高のピアニスト、貴族的な芸術家など、大体が定型である。その鉄壁のイメージを形成しているのは、ドイツ・グラモフォン時代の録音である。1950年代までのミケランジェリは、誰にも模倣出来ない美音と整然たる造形感を持ちながら、ロマンティックな演奏を行うピアニストだった。そういう意味では、1955年のワルシャワ・コンサートや1957年のロンドン・コンサートの音源が、この天才を知る上で重要な手がかりとなる。これらの演奏にはアポロンとディオニュソスが共存している。
ディオニュソス的なミケランジェリの極端な例としては、1939年7月8日のライヴ音源を挙げておけば十分だろう。リストのピアノ協奏曲第1番のフィナーレで、ソリストが指揮者(エルネスト・アンセルメ)とオーケストラを振り切って爆走し、カオス状態になっている。聴衆の熱狂ぶりも常軌を逸している。
1942年11月11日にはヴィヴァルディの協奏曲を演奏しているが(音源が遺っているのは第3楽章のみ)、これも激情的である。この作曲者はジュゼッペ・トレッリではないかとも言われており、例えば『WEIMARER TRANSKRIPTIONEN』(演奏はワイマール・バロック・アンサンブル)というバロック協奏曲集にはトレッリ名義で収録されている。映画『恐るべき子供たち』のテーマ音楽といえばピンとくる人もいるに違いない。J.S.バッハによる編曲版もある。ミケランジェリが弾いているのは、タンブリーニが手を入れたピアノ協奏曲版だ。
ミケランジェリは初見で弾くのが苦手で、エリザベート王妃コンクールで7位に終わったのも、1週間で覚えなければならない課題曲(アプシル作曲)があったからではないか、といわれている。弟子たちの前ではリラックスして弾いていたらしいが、聴衆のために弾く時は、精神的にも肉体的にも過剰なほどの準備が不可欠だったのである。ラヴェルのピアノ協奏曲のように何度も弾き、寝ながらでも弾けるような作品でも、ミケランジェリは流れ作業に出来ず、コンサートの半年前から準備していた。本来はディオニュソス的な己の性質を、禁欲的な練習によって100%制御していたのかもしれない。そういったやり方から、不測の事態を全て退ける演奏が生まれていったのである。
ミケランジェリの録音は、海賊盤を含めると大量にある。どれもが完璧というわけではないが、完璧に近い演奏になっている。そのこと自体、驚異だと思う。ただ、忌憚なくいって、「凄いとは思うけど、好きになれない」、「凄いとは思うけど、感動しない」という録音も決して少なくないのである。ドビュッシーの前奏曲集も、ミケランジェリ盤を「凄い」と思いつつ、頻繁に聴くのはワルター・ギーゼキング盤である。モーツァルトのピアノ協奏曲も、ミケランジェリのピアノで聴くことは滅多にない。
一方、この作品はミケランジェリの演奏でしか聴きたくない、と思わせる録音もある。私にとっては、それが1957年に演奏されたラヴェルであり、ラフマニノフである。1965年6月17日にロンドンで弾いたグリーグのピアノ協奏曲(指揮はラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス)も、魔力に満ちた美音の飛沫をめいっぱい浴びることが出来る極上の名演だ。
1969年5月20日のライヴでミケランジェリはベートーヴェンの「皇帝」を弾いているが、これも天才ピアニストの本領を今日に伝える感動的な遺産である。冒頭の分散和音から、ほかのピアニストとは別世界。セルジウ・チェリビダッケによる万全のサポートも素晴らしい。
ミケランジェリの「皇帝」というと何種類も音源がある(チェリビダッケと組んだものだけでも数種類ある)。とくに評価が高いのは、ヴァーツラフ・スメターチェク指揮による1957年盤、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮による1979年盤だ。そのピアノの音はいわば瑕のない玉。ミケランジェリの流麗なピアニズムを堪能することが出来る。しかし、チェリビダッケとの1969年盤を知ってからは、ほとんどこれしか聴いていない。単に完璧であるだけでなく、完璧をさらに突き抜けていこうとする意思と歌心と閃き、そしてスケール感に溢れている。こういう演奏を聴くと、なんだかんだいっても、ミケランジェリを愛さずにはいられなくなる。
【関連サイト】
ARTURO BENEDETTI MICHELANGELI
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(CD)
これまでミケランジェリについては、多くのことが語られてきた。逸話も沢山紹介されている。極度のスピード狂で、カーレースの「ミッレミリア」に参加していたとか。マウリツィオ・ポリーニやマルタ・アルゲリッチが弟子入りした時は、なかなかピアノを教えようとせず、ピンポンに延々付き合わせていたとか。戦争中はパルチザンに参加し、仲間の密告でゲシュタポに逮捕されたものの、敵側にミケランジェリの元生徒がいたおかげで脱獄出来たとか。同じく戦争中にヴィルヘルム・フルトヴェングラーと何曲か録音していたとか。好奇心を刺激するような話ばかりである。
ミケランジェリはキャンセル魔として有名で、ピアノの響きが少しでも気に入らないとコンサートをしない、ということもしばしばあった。それも自分の音色を出しきれない以上、自分の芸術を正確に聴衆に伝えることは出来ないし、そんな状況でコンサートをしても自分自身や聴衆に対して望ましくない結果を招くだけだと考えたからだろう。
1920年1月5日、ミケランジェリはイタリアのオルツィオヌオーヴィで生まれた。5歳の時にヴェントゥーリ音楽院に入学し、パオロ・キメーリに師事。1938年にブリュッセルのエリザベート王妃コンクールに出場するが、7位入賞にとどまる(1位はエミール・ギレリス)。1939年のジュネーヴ国際音楽コンクールでは見事優勝。審査員のアルフレッド・コルトーに「リストの再来」と賞賛された。1942年に結婚し、戦争中は抵抗運動に参加。戦後は盛んにコンサートを行うが、1953年に体を壊し、演奏活動をセーブするようになる。
1955年、ショパン・コンクールの審査員としてワルシャワに招かれた際、コンサートを行う。その圧倒的な演奏内容は、若きピアニストたちを打ちのめした。幸い音源が遺っているが、J.S.バッハ(ブゾーニ編曲)の「シャコンヌ」、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」、シューマンのピアノ協奏曲など、インスピレーションとアーティキュレーションが互いに強い支配力を持ち、ここぞという時は縦横無尽に音楽のキャンバスの上を疾駆している。神業のような指使いがありありと目に浮かぶほど音が克明で、色彩も豊か。左手の雄弁かつ明晰な響きも印象的だ。
1957年3月には、後々まで語りぐさになるコンサートをロンドンで開催(リハーサルの模様も含めて音源化されている)。同年、EMIでラフマニノフ、ラヴェルのピアノ協奏曲を、ドイツ・グラモフォンでシューマンの『謝肉祭』と『ウィーンの謝肉祭の道化』を録音。これらは今なお超えるもののない名盤といわれている。1965年に録音されたガルッピのピアノ・ソナタ第5番も、ファンにはおなじみの美演だ。愛らしい旋律とピアノの音の相性が良く、何度聴いてもほれぼれする。こんな音色はミケランジェリ以外誰にも出せない。
その後も自身のピアニズムを磨きに磨き、1971年以降のドイツ・グラモフォンでの録音ーードビュッシー、ベートーヴェン、ショパンの作品ーーでその成果をみせている。ドビュッシーの「映像第1集、第2集、子供の領分」を収録したレコードは、ミケランジェリの音響芸術の頂点。本当に透明で美しい、思わず生唾を飲み込んでしまうようなピアノである。「雰囲気がない」とか「冷たい」と評されるミケランジェリだが、ここまでされたら文句も出ないだろう。
マズルカをメインにしたショパンの録音も啓示的である。ロマンティックな演奏を聴き慣れている人にはショッキングだろうが、曲の骨組みが透けて見えるようなミケランジェリのショパンは、通俗化しかねない作曲家のイメージを一回取り払う意味でも、聴く価値がある。聴き流されることを拒絶するピアノである。
1970年代のトピックで見逃せないのは、カルロス・クライバーとの協演である。曲目はベートーヴェンの「皇帝」。1973年にコンサートを成功させた彼らは、2年後に録音に取り組んだが、クライバーが事細かにスコアに指示を書き込んだこと、リハーサル時にミケランジェリがコンサートマスターと話しているのを見てクライバーが過剰反応したことが原因で、中止となった。詳細はコード・ガーベン著『ミケランジェリ ある天才との綱渡り』に記されているので、興味のある方には一読をおすすめする。
1980年代にはブラームスの4つのバラード、シューベルトのピアノ・ソナタ第4番、ドビュッシーの前奏曲集第2巻などを録音。1988年10月に心臓発作で倒れ、大手術が行われたが、まもなく復帰。1993年、ハンブルクで最後のコンサートを行い、1995年6月12日にスイスのルガーノで亡くなった。
世のミケランジェリ評は、氷の巨匠、孤高のピアニスト、貴族的な芸術家など、大体が定型である。その鉄壁のイメージを形成しているのは、ドイツ・グラモフォン時代の録音である。1950年代までのミケランジェリは、誰にも模倣出来ない美音と整然たる造形感を持ちながら、ロマンティックな演奏を行うピアニストだった。そういう意味では、1955年のワルシャワ・コンサートや1957年のロンドン・コンサートの音源が、この天才を知る上で重要な手がかりとなる。これらの演奏にはアポロンとディオニュソスが共存している。
ディオニュソス的なミケランジェリの極端な例としては、1939年7月8日のライヴ音源を挙げておけば十分だろう。リストのピアノ協奏曲第1番のフィナーレで、ソリストが指揮者(エルネスト・アンセルメ)とオーケストラを振り切って爆走し、カオス状態になっている。聴衆の熱狂ぶりも常軌を逸している。
1942年11月11日にはヴィヴァルディの協奏曲を演奏しているが(音源が遺っているのは第3楽章のみ)、これも激情的である。この作曲者はジュゼッペ・トレッリではないかとも言われており、例えば『WEIMARER TRANSKRIPTIONEN』(演奏はワイマール・バロック・アンサンブル)というバロック協奏曲集にはトレッリ名義で収録されている。映画『恐るべき子供たち』のテーマ音楽といえばピンとくる人もいるに違いない。J.S.バッハによる編曲版もある。ミケランジェリが弾いているのは、タンブリーニが手を入れたピアノ協奏曲版だ。
ミケランジェリは初見で弾くのが苦手で、エリザベート王妃コンクールで7位に終わったのも、1週間で覚えなければならない課題曲(アプシル作曲)があったからではないか、といわれている。弟子たちの前ではリラックスして弾いていたらしいが、聴衆のために弾く時は、精神的にも肉体的にも過剰なほどの準備が不可欠だったのである。ラヴェルのピアノ協奏曲のように何度も弾き、寝ながらでも弾けるような作品でも、ミケランジェリは流れ作業に出来ず、コンサートの半年前から準備していた。本来はディオニュソス的な己の性質を、禁欲的な練習によって100%制御していたのかもしれない。そういったやり方から、不測の事態を全て退ける演奏が生まれていったのである。
ミケランジェリの録音は、海賊盤を含めると大量にある。どれもが完璧というわけではないが、完璧に近い演奏になっている。そのこと自体、驚異だと思う。ただ、忌憚なくいって、「凄いとは思うけど、好きになれない」、「凄いとは思うけど、感動しない」という録音も決して少なくないのである。ドビュッシーの前奏曲集も、ミケランジェリ盤を「凄い」と思いつつ、頻繁に聴くのはワルター・ギーゼキング盤である。モーツァルトのピアノ協奏曲も、ミケランジェリのピアノで聴くことは滅多にない。
一方、この作品はミケランジェリの演奏でしか聴きたくない、と思わせる録音もある。私にとっては、それが1957年に演奏されたラヴェルであり、ラフマニノフである。1965年6月17日にロンドンで弾いたグリーグのピアノ協奏曲(指揮はラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス)も、魔力に満ちた美音の飛沫をめいっぱい浴びることが出来る極上の名演だ。
1969年5月20日のライヴでミケランジェリはベートーヴェンの「皇帝」を弾いているが、これも天才ピアニストの本領を今日に伝える感動的な遺産である。冒頭の分散和音から、ほかのピアニストとは別世界。セルジウ・チェリビダッケによる万全のサポートも素晴らしい。
ミケランジェリの「皇帝」というと何種類も音源がある(チェリビダッケと組んだものだけでも数種類ある)。とくに評価が高いのは、ヴァーツラフ・スメターチェク指揮による1957年盤、カルロ・マリア・ジュリーニ指揮による1979年盤だ。そのピアノの音はいわば瑕のない玉。ミケランジェリの流麗なピアニズムを堪能することが出来る。しかし、チェリビダッケとの1969年盤を知ってからは、ほとんどこれしか聴いていない。単に完璧であるだけでなく、完璧をさらに突き抜けていこうとする意思と歌心と閃き、そしてスケール感に溢れている。こういう演奏を聴くと、なんだかんだいっても、ミケランジェリを愛さずにはいられなくなる。
(阿部十三)
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