文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 六歌仙とは、紀貫之が『古今和歌集』の「仮名序」で挙げた歌人、僧正遍照、在原業平、文屋康秀、喜撰法師、小野小町、大友黒主のことである。貫之自身はこの六人のことを歌仙とは呼んでいないが、いつの頃からか六歌仙と称され、今日の世にまで伝わっている。その中の一人、喜撰法師は今もって謎の人物である。素性が分からず、しかも『古今和歌集』に収録された歌が一首しかない。

    [続きを読む](2020.06.24)
  • 次に、イギリスのメーカーPMCのTB2+である。特徴は、いわゆるモニター性能を最優先し、細密画のような描写力が画期的で素晴らしい。時間軸において恐ろしいほど正確で、音の立ち上がりが速く、「ザサッ ザサッ」と、音が切り込んでくるように感じられ、また、音源に色付けしないストレートな印象。悪く言うと平板な印象もあり、ず太さや肉感、湿り気が欲しい場面もある。先述のH...

    [続きを読む](2020.05.24)
  • クラシック音楽の名盤を、しっかりとしたオーディオで鳴らし、名演奏にどっぷりと浸りたい。学生時代から30年近く、その想いで試行錯誤を繰り返してきた。機器遍歴を書き出すと長くなるが、リサイクルショップで揃えた古くて安いスピーカーやアンプから始まり、モニターオーディオのRS5とパナソニックのXR55との組み合わせや、JBLの4312Aと重量級真空管アンプとの組み合...

    [続きを読む](2020.05.21)
  • 昔、絵画教室の番組を見ていたことがある。講師は外国人の画家で、よく喋る人だった。その音声のせいで絵を描いている音が少ししか聞こえない。それが不満だった。私は絵を学ぶのではなく、絵筆とキャンバスが接する音を味わうことを目的として見ていたのだ。特定の音を聞いてゾクゾクすることがある。聴覚から官能をくすぐられるのだ。こういった反応を「Autonomous Sens...

    [続きを読む](2020.03.28)
  • 沖縄に伝わる古い歌謡「オモロ」を集めた『おもろさうし』を読んでいると、言霊の力について考えたくなる。『おもろさうし』は全22巻の歌謡集で、第1巻は1531年、第22巻は1623年頃に成立したと言われている。その歌数は1554首、重複しているものを除くと1248首である。言霊といえば、まず言及すべきは『万葉集』だろう。巻十三には、言霊の二文字が入った有名な歌が...

    [続きを読む](2020.02.16)

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