文化 CULTURE

花と冒険[考察・エッセイ]

崖に咲く花はなぜ美しいのか

「文化」についてのエッセイ。
テーマは文学、思想、民俗、絵画、漫画、アイドル、ゲーム、玩具、世相...。
ハイカルチャーとサブカルチャーの境も関係なく、流行も関係なく、
日常の死角にある「文化」を語る。

  • 実用性の観点からすれば全く理に適っていない選択肢、道具に愛着を持ってしまうタイプの人間が世の中には存在する。全くもって非能率的で非生産的! ナンセンス! ダカラモテナイノサ! そう罵られたとしても寂しげな笑いを浮かべ、静かに頭を下げるしかないコダワリの持ち主達。それは例えば1000円くらいで売っているクォーツやデジタル時計の方が遥かに正確なのに、わざわざ数十...

    [続きを読む](2011.06.25)
  • 春風の吹く日本のとある町。長い階段を数えながらのぼっている一人の少年の姿がある。「88、89、90……」そこへ赤い麦わら帽子が風に飛ばされてくる。少年はジャンプして帽子をつかむ。すると、階段の上の方から声が聞こえてくる。「ナイスキャッチ」少年が見上げるとそこには少女が立っている。転校生・春日恭介と鮎川まどかの出会いのシーンだ。恭介は階段を数えながらのぼりきり...

    [続きを読む](2011.06.18)
  • 高橋愛率いるモーニング娘。が著しい成長を遂げたのは、それだけ場数を踏んできたからだろう。観客の反応がダイレクトに返ってくる空間で、メンバー同士なれ合うことなく何年も真剣勝負をしていれば、おのずから集中力もつき、見せ方も聴かせ方もグレードアップする。とはいえ、やはり実際に観ないことには確信が持てないので、コンサートへ行ってみることにした。メンバーの卒業を控えて...

    [続きを読む](2011.06.11)
  • モーニング娘。ブームとはいつ頃のことを指すのか。そうきかれた時、多くの人が思い浮かべるのは「LOVEマシーン」以降の数年間だろう。そのブームがいつ過ぎたのかは、何事につけ前倒しで「終わった」と書きたがるマスコミの傾向もあるので分からないが、ここ数年のことではないはず。おそらくもっと前である。そして、現在のモーニング娘。はというと、魅力的な個性と豊かな才能に恵...

    [続きを読む](2011.06.04)

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