映画 MOVIE
  • ドキュメンタリーの分野では、パトリシア・グスマン監督の『チリの闘い』三部作(1975年〜1978年)がある。これを観ればクーデターが起こるまでの経緯はほぼ掴める。労働者が多く登場するが、右派(ブルジョワなど)からもコメントをとっている。撮影は文字どおり命がけで行われ、1973年6月29日、クーデター未遂が起こった時には、カメラを向けているアルゼンチン人記者に...

    [続きを読む](2018.04.28)
  • 1973年9月11日、南米チリでクーデターが起こり、アウグスト・ピノチェト将軍率いる軍隊がサルバドール・アジェンデ大統領に退陣を要求、大統領府であるモネダ宮殿を爆撃した。1970年以降、政権に就いた左派(人民連合)に対し、右派はその政策を妨害すべく、買い占め、ストライキ、デモなどを行ってきたが、決定的な効果がないと見るや、

    [続きを読む](2018.04.26)
  • おそらく映画史において、アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』ほど多くの人々によって論じられた作品はほとんど存在しないだろう。この映画は、箝口令が敷かれる中で撮られ、試写会もなく公開された。そして批評家たちの不興を買いつつも、徹底した秘密主義が奏功して大ヒットし、大衆に支持された。その大衆によって、批評家以上の熱量で語られ、

    [続きを読む](2018.04.02)
  • 1980年代になると、いよいよ本格的な超能力映画が登場する。デヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』(1981年)と『デッドゾーン』(1983年)だ。『スキャナーズ』は、他人が考えていることを読み取る能力を持つ中年男の頭を、残酷な超能力者レボックが逆に乗っ取って爆発させるショッキングな映像が有名である。『フューリー』のラストを思い起こさせるシーンだ...

    [続きを読む](2018.01.27)
  • 人の心を読み取って意のままに操る能力を持った子供たちを抹殺するために、ゴードン・ゼラビー博士が時限爆弾を教室に持ち込んで爆死したのは1960年のこと。ウルフ・リラ監督の『未知空間の恐怖/光る眼』の中での話である。その3年後には、ロジャー・コーマン監督の『X線の眼を持つ男』で、エグザビア博士が何でも透視できる点眼薬を開発し、

    [続きを読む](2018.01.24)