映画 MOVIE
  • 1980年代になると、いよいよ本格的な超能力映画が登場する。デヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』(1981年)と『デッドゾーン』(1983年)だ。『スキャナーズ』は、他人が考えていることを読み取る能力を持つ中年男の頭を、残酷な超能力者レボックが逆に乗っ取って爆発させるショッキングな映像が有名である。『フューリー』のラストを思い起こさせるシーンだ...

    [続きを読む](2018.01.27)
  • 人の心を読み取って意のままに操る能力を持った子供たちを抹殺するために、ゴードン・ゼラビー博士が時限爆弾を教室に持ち込んで爆死したのは1960年のこと。ウルフ・リラ監督の『未知空間の恐怖/光る眼』の中での話である。その3年後には、ロジャー・コーマン監督の『X線の眼を持つ男』で、エグザビア博士が何でも透視できる点眼薬を開発し、

    [続きを読む](2018.01.24)
  • エレノア・パーカー主演の『女囚の掟』(1950年)の原題は『Caged』。日本では未公開だったが、現在はDVD化されている。タイトル通り、檻の中の話だ。強盗の共犯で刑に服したマリー(エレノア・パーカー)は、刑務所内の慣習や上下関係の洗礼を受けるが、その過程で、看守ハーパー(ホープ・エマーソン)の暴虐ぶり、囚人間の覇権争い、自殺や殺人などが描かれる。やがて精神...

    [続きを読む](2017.11.27)
  • 太平洋戦争以降の『海軍』(1944年)になると、事情が変わってくる。これは悪名高い映画法の統制下にある、まさに戦意高揚のために作られた作品だ。原作は、獅子文六(岩田豊雄)の新聞連載小説。鹿児島の平凡な少年が海軍を志して見事合格し、真珠湾攻撃で華々しく散るまでの成長物語で、配属将校の菊地少佐(原作では「菊池少佐」)が生徒に伝えた「断じて行へば鬼神も之を避く」と...

    [続きを読む](2017.10.12)
  • 田坂具隆監督の作品で現在広く知られているのは、1950年代以降に製作されたものだろう。『女中ッ子』(1955年)、『陽のあたる坂道』(1958年)、『五番町夕霧楼』(1963年)、『鮫』(1964年)は全て田坂監督作である。しかしそのキャリアは1920年代に始まっており、『正義の強者』(1927年)、『結婚二重奏』(1928年)などによって若くして力量を認め...

    [続きを読む](2017.10.10)