映画 MOVIE

監督神髄

名監督たちの肖像

映画史に名を残す100人の監督論。
今なおファンに愛されている代表作を観ながら
それぞれの作品の特色、映画術をつまびらかにしたい。

  • ジョン・スタージェスは男性を描くのがうまい。この点に異論を挟む人はいないはずだ。『大脱走』など、タイプの異なる男性像がそれぞれ細かく造型されていて、男性群像劇の最高傑作と呼びたいくらいである。モテモテのヤンキーというイメージがつきまとうウィリアム・ホールデンが、『ブラボー砦の脱出』で険のある堅物を好演しているのも、スタージェスが彼からベストの演技を引き出した...

    [続きを読む](2017.06.25)
  • ジョン・スタージェスは西部劇や戦争映画で名を馳せた娯楽映画の巨匠で、不屈の男たちを描いた作品で高い評価を得ていた。代表作は『荒野の七人』(1960年)と『大脱走』(1963年)。この2作だけでも、強い個性を持つ役者が大勢顔を揃えている。スティーヴ・マックイーンは言うまでもなく、ジェームズ・コバーンやチャールズ・ブロンソンのように後年大スターになった人も出演し...

    [続きを読む](2017.06.23)