ジャック・ターナー 〜RKOで輝いたフランスの星〜
2018.06.02
間接的恐怖
ジャック・ターナーはフランス出身の監督で、1940年代にRKOでホラー映画、サスペンス映画を撮り、成功を収めた。父親は『モヒカン族の最後』(1920年)などで知られる名監督モーリス・トゥールヌール。なので、ジャック・トゥールヌールと表記されることも多い。豊かな才能に恵まれたこの二世は、ホラー、サスペンス、活劇、西部劇、戦争映画など多彩なジャンルで腕をふるった。
フランスから来た監督がハリウッドで成功を収めた例は少ないが、ジャック・ターナーは成功者の一人である。本領を発揮したのはMGMからRKOに移った後のことで、名物プロデューサーのヴァル・リュートンに認められ、『キャット・ピープル』(1942年)、『私はゾンビと歩いた!』(1943年)、『レオパルドマン 豹男』(1943年)などの低予算ホラーを発表。恐怖の実体をなかなか見せず、いわゆる間接的恐怖によってじわじわと盛り上げる演出法が評価された。
これらはB級映画の枠に括られるが、天才的センスの賜物である。光と影の巧みな扱い、音楽と無音の絶妙な使い分け、的確で効果満点の暗示的なショット、計算されたカメラワークは、ほとんど非の打ち所がない。『私はゾンビと歩いた!』で、ブードゥー教の呪いによって生ける屍(ゾンビ)と化した農園主の夫人を看護婦が連れ出し、ブードゥーの儀式が行なわれているフンフォートに行くまでのシークエンスなど一級の芸術品だ。恐怖映画の一つの完成形はターナーによってもたらされたと言っていい。
サスペンスとアクションの名手
その一方で、ファム・ファタールの典型とも言うべき美女が登場する『過去を逃れて』(1947年)を極上のフィルム・ノワールに仕上げ、神聖ローマ帝国の支配に反逆するロンバルディア民を描く活劇『怪傑ダルド』(1950年)では長丁場のアクションシーンを退屈させず、サーカスのアトラクションを取り入れてテンポよく見せることに成功している。
『過去を逃れて』の後に撮られた『ベルリン特急』(1948年)も傑作。ロバート・ライアン、マール・オベロンが共演した国際色豊かなスパイ・サスペンスで、敗戦後に分割されたドイツの内情を描く。主な舞台は、特急車内、駅、そして瓦礫だらけの市街。お得意のキアロスクーロを駆使した画調は、硬質で品がある。特急車内でのカメラワークも鮮やかだ。緊張感だけでなく、淡いロマンス(というより友愛のようなものか)やユーモアもある。ラストで傷痍軍人を横切らせるカットも忘れがたい。
ロリー・カルホーンとジーン・ティアニーが出演した『草原の追跡』(1952年)はアルゼンチンを舞台にしたガウチョの物語。自由を愛するガウチョとして生きる主人公は罪人となり、兵役を課せられる。しかし法や規律を嫌う彼は、目をかけてくれた上官に反抗して脱走、そのために多くの仲間が巻き込まれる。登場人物たちの描き方は平面的でなく複雑だ。結末はやや強引だが、「自由とは何か」を考えさせるドラマとしてよく出来ているし、カラーの陰翳の美しさ、カメラの巧さにも魅せられる。
後期の作品
キャリア後期の『悪魔の呪い』(1957年)は、悪魔は存在しないと一蹴する頑固な心理学者(ダナ・アンドリュース)が、悪魔教団の長に呪いをかけられ(ルーン文字が書かれた羊皮紙を渡され)、徐々に恐怖を感じ、最後には悪魔を信じるに至るという話。その過程で煙、炎、雨が効果的に用いられている。魔物が現れる時の奇妙な音響、無音の使い分けも相変わらずうまい。ただ、惜しむらくは、間接的恐怖で魅了してきたターナーが、ここでは魔物(むしろ怪獣)の実体を思いきり見せてしまっている。これは監督の意向ではないだろう。
それでも『悪魔の呪い』は一見に値するが、最後の長編作品『深海の軍神』(1965年)は低調。半魚人の着ぐるみなど「何だこれは」と言いたくなるレベルだ。しかし、同時期に撮られたTVシリーズ『ミステリー・ゾーン(Twilight Zone)』の「真夜中に呼ぶ声」(1964年)では冴えた演出をみせている。雷雨の晩、老女(グラディス・クーパー)に無言電話がかかってくる。翌日、今度は受話器から呻き声が聞こえてくる。しかし誰も信じてくれない。果たして誰が電話しているのか......というお話。モノクロである点もターナーには有利に働き、光と影がうまく生かされている。オリヴィア・ハッセー主演のホラー『暗闇にベルが鳴る』(1974年)への影響も感じさせる秀作だ。
『キャット・ピープル』
代表作は、やはり『キャット・ピープル』である。主人公はセルビアの猫族の血をひく女性イレーネ(シモーヌ・シモン)。ミステリアスなイレーネは、造船会社で働く男オリバー(ケント・スミス)に見初められて結婚する。興奮したり嫉妬したりすると豹に変身し相手を殺してしまう彼女は、オリバーとは寝室を別にする。少し時間がほしいと言う彼女に、オリバーはその気になるまで我慢強く待つと誓う。その後イレーネはオリバーにすすめられて精神科医ジャド(トム・コンウェイ)の治療を受けることになるが、精神病ではないので何も好転しない。そのうちにオリバーは会社の同僚アリス(ジェーン・ランドルフ)と不倫の仲になる。イレーネは嫉妬に駆られ、自分を抑え切れなくなる。
『過去を逃れて』
久々に再会したウィットは、脱税の件で口止め料を要求している弁護士から納税申告書を奪い取れ、とジェフに命じる。そこへキャシーが現れる。彼女はウィットの元に戻っていたのだ。ジェフは自分が罠にはめられつつあることを感じ、どうにかウィットとキャシーの裏をかこうとする......。悪女から逃れられない男を演じたロバート・ミッチャム、本性を見せない悪役を演じたカーク・ダグラス、両者とも適役。ジェーン・グリアのファム・ファタールぶりも完璧だ。こんな女に魅入られたら、人生終わりだと思わされる。中盤以降はプロットが入り組んでいて、わかりにくい部分もあるが、ターナーは説明的になるのを避け、物語を前進させる。そして、結局ジェフが何をどうやったところで、この結末しかないという諦めのムードにまで持って行く。
ここまで挙げてきたジャック・ターナーの有名作品の中で、華やかなハッピーエンドで終わるものは少ない。そういう題材でも楽しめる内容に仕上げる手腕は、フランス出身の監督ならではと言えるかもしれない。また、ハードで明快な面と、スマートで上品な面を併せ持つ演出は、フランス的なものとアメリカ的なものの融和を感じさせる。その感性が当時のハリウッドのプログラム・ピクチャーにフィットし、新しいタイプのホラー映画と、お手本のようなフィルム・ノワールを生み出した。手がけたジャンルは多彩だが、やはり明暗のコントラストを駆使した画調、緊張感を潜めた静かなムードがこの監督の持ち味だろう。
ジャック・ターナーはフランス出身の監督で、1940年代にRKOでホラー映画、サスペンス映画を撮り、成功を収めた。父親は『モヒカン族の最後』(1920年)などで知られる名監督モーリス・トゥールヌール。なので、ジャック・トゥールヌールと表記されることも多い。豊かな才能に恵まれたこの二世は、ホラー、サスペンス、活劇、西部劇、戦争映画など多彩なジャンルで腕をふるった。
フランスから来た監督がハリウッドで成功を収めた例は少ないが、ジャック・ターナーは成功者の一人である。本領を発揮したのはMGMからRKOに移った後のことで、名物プロデューサーのヴァル・リュートンに認められ、『キャット・ピープル』(1942年)、『私はゾンビと歩いた!』(1943年)、『レオパルドマン 豹男』(1943年)などの低予算ホラーを発表。恐怖の実体をなかなか見せず、いわゆる間接的恐怖によってじわじわと盛り上げる演出法が評価された。
これらはB級映画の枠に括られるが、天才的センスの賜物である。光と影の巧みな扱い、音楽と無音の絶妙な使い分け、的確で効果満点の暗示的なショット、計算されたカメラワークは、ほとんど非の打ち所がない。『私はゾンビと歩いた!』で、ブードゥー教の呪いによって生ける屍(ゾンビ)と化した農園主の夫人を看護婦が連れ出し、ブードゥーの儀式が行なわれているフンフォートに行くまでのシークエンスなど一級の芸術品だ。恐怖映画の一つの完成形はターナーによってもたらされたと言っていい。
サスペンスとアクションの名手
その一方で、ファム・ファタールの典型とも言うべき美女が登場する『過去を逃れて』(1947年)を極上のフィルム・ノワールに仕上げ、神聖ローマ帝国の支配に反逆するロンバルディア民を描く活劇『怪傑ダルド』(1950年)では長丁場のアクションシーンを退屈させず、サーカスのアトラクションを取り入れてテンポよく見せることに成功している。
『過去を逃れて』の後に撮られた『ベルリン特急』(1948年)も傑作。ロバート・ライアン、マール・オベロンが共演した国際色豊かなスパイ・サスペンスで、敗戦後に分割されたドイツの内情を描く。主な舞台は、特急車内、駅、そして瓦礫だらけの市街。お得意のキアロスクーロを駆使した画調は、硬質で品がある。特急車内でのカメラワークも鮮やかだ。緊張感だけでなく、淡いロマンス(というより友愛のようなものか)やユーモアもある。ラストで傷痍軍人を横切らせるカットも忘れがたい。
ロリー・カルホーンとジーン・ティアニーが出演した『草原の追跡』(1952年)はアルゼンチンを舞台にしたガウチョの物語。自由を愛するガウチョとして生きる主人公は罪人となり、兵役を課せられる。しかし法や規律を嫌う彼は、目をかけてくれた上官に反抗して脱走、そのために多くの仲間が巻き込まれる。登場人物たちの描き方は平面的でなく複雑だ。結末はやや強引だが、「自由とは何か」を考えさせるドラマとしてよく出来ているし、カラーの陰翳の美しさ、カメラの巧さにも魅せられる。
後期の作品
キャリア後期の『悪魔の呪い』(1957年)は、悪魔は存在しないと一蹴する頑固な心理学者(ダナ・アンドリュース)が、悪魔教団の長に呪いをかけられ(ルーン文字が書かれた羊皮紙を渡され)、徐々に恐怖を感じ、最後には悪魔を信じるに至るという話。その過程で煙、炎、雨が効果的に用いられている。魔物が現れる時の奇妙な音響、無音の使い分けも相変わらずうまい。ただ、惜しむらくは、間接的恐怖で魅了してきたターナーが、ここでは魔物(むしろ怪獣)の実体を思いきり見せてしまっている。これは監督の意向ではないだろう。
それでも『悪魔の呪い』は一見に値するが、最後の長編作品『深海の軍神』(1965年)は低調。半魚人の着ぐるみなど「何だこれは」と言いたくなるレベルだ。しかし、同時期に撮られたTVシリーズ『ミステリー・ゾーン(Twilight Zone)』の「真夜中に呼ぶ声」(1964年)では冴えた演出をみせている。雷雨の晩、老女(グラディス・クーパー)に無言電話がかかってくる。翌日、今度は受話器から呻き声が聞こえてくる。しかし誰も信じてくれない。果たして誰が電話しているのか......というお話。モノクロである点もターナーには有利に働き、光と影がうまく生かされている。オリヴィア・ハッセー主演のホラー『暗闇にベルが鳴る』(1974年)への影響も感じさせる秀作だ。
『キャット・ピープル』
代表作は、やはり『キャット・ピープル』である。主人公はセルビアの猫族の血をひく女性イレーネ(シモーヌ・シモン)。ミステリアスなイレーネは、造船会社で働く男オリバー(ケント・スミス)に見初められて結婚する。興奮したり嫉妬したりすると豹に変身し相手を殺してしまう彼女は、オリバーとは寝室を別にする。少し時間がほしいと言う彼女に、オリバーはその気になるまで我慢強く待つと誓う。その後イレーネはオリバーにすすめられて精神科医ジャド(トム・コンウェイ)の治療を受けることになるが、精神病ではないので何も好転しない。そのうちにオリバーは会社の同僚アリス(ジェーン・ランドルフ)と不倫の仲になる。イレーネは嫉妬に駆られ、自分を抑え切れなくなる。
イレーネがアリスの後を尾ける夜道のシーンや、アリスがプールに入った後、水の反射が揺らめくシーンの不気味さは、天下一品だ。キアロスクーロの見事さもさることながら、音楽を使わずに恐怖感を高めていくところが良い。細部にも神経が行き届いていて、部屋に飾られている絵や彫刻にも意味を持たせている。ただ、話の内容は悲しい。ナスターシャ・キンスキーが出演したリメイク版はいわば純愛ものだったが、こちらは綺麗事ではない。言ってみれば、自分の中に流れている呪われた血ゆえ、誰とも関わることなく、独り静かに暮らしていた女性が、人の良さそうな男に理解を示され、結婚したものの、嫉妬させられたり興奮させられたりして人生を狂わされる話......という風にも受け取れる。最後にイレーネがオリバーの後ろ姿にそっと別れを告げるカットの切なさといったらない。
『過去を逃れて』
もう一本代表作を挙げるなら、『過去を逃れて』。これは本能的に有利な方へところころ寝返る女と、それに翻弄される男たちの話だ。ガソリンスタンドを経営している元探偵のジェフ(ロバート・ミッチャム)は、アン(ヴァージニア・ヒューストン)と愛を育んでいる。そこへジェフの過去を知る男ジョー(ポール・ヴァレンタイン)が現れる。「ウィットが会いたがっているから来い」ーーウィット(カーク・ダグラス)というのはカジノの経営者で、かつてジェフに4万ドルを持ち逃げした悪女を探し出すよう依頼した男だ。
ジェフはアンに自分の過去を打ち明ける。問題の女キャシー(ジェーン・グリア)をアカプルコで見つけたこと。キャシーの美貌と魔性の虜になり、依頼そっちのけで駆け落ちしたこと。しかし平和な生活は長く続かず、キャシーが脅迫してきた男(ジェフの元相棒)を銃で撃ち殺し、ジェフの前から姿を消したこと。ーー過去の話を聞き終えたアンは、それでもジェフを受け入れる。
ジェフはアンに自分の過去を打ち明ける。問題の女キャシー(ジェーン・グリア)をアカプルコで見つけたこと。キャシーの美貌と魔性の虜になり、依頼そっちのけで駆け落ちしたこと。しかし平和な生活は長く続かず、キャシーが脅迫してきた男(ジェフの元相棒)を銃で撃ち殺し、ジェフの前から姿を消したこと。ーー過去の話を聞き終えたアンは、それでもジェフを受け入れる。
久々に再会したウィットは、脱税の件で口止め料を要求している弁護士から納税申告書を奪い取れ、とジェフに命じる。そこへキャシーが現れる。彼女はウィットの元に戻っていたのだ。ジェフは自分が罠にはめられつつあることを感じ、どうにかウィットとキャシーの裏をかこうとする......。悪女から逃れられない男を演じたロバート・ミッチャム、本性を見せない悪役を演じたカーク・ダグラス、両者とも適役。ジェーン・グリアのファム・ファタールぶりも完璧だ。こんな女に魅入られたら、人生終わりだと思わされる。中盤以降はプロットが入り組んでいて、わかりにくい部分もあるが、ターナーは説明的になるのを避け、物語を前進させる。そして、結局ジェフが何をどうやったところで、この結末しかないという諦めのムードにまで持って行く。
ここまで挙げてきたジャック・ターナーの有名作品の中で、華やかなハッピーエンドで終わるものは少ない。そういう題材でも楽しめる内容に仕上げる手腕は、フランス出身の監督ならではと言えるかもしれない。また、ハードで明快な面と、スマートで上品な面を併せ持つ演出は、フランス的なものとアメリカ的なものの融和を感じさせる。その感性が当時のハリウッドのプログラム・ピクチャーにフィットし、新しいタイプのホラー映画と、お手本のようなフィルム・ノワールを生み出した。手がけたジャンルは多彩だが、やはり明暗のコントラストを駆使した画調、緊張感を潜めた静かなムードがこの監督の持ち味だろう。
(阿部十三)
[ジャック・ターナー略歴]
1904年11月12日、フランスのパリ生まれ。父親も映画監督のモーリス・トゥールヌール。1914年に父親と渡米し、MGMに入社して父親の監督作の現場に立ち会う。1928年、父親がMGMと対立すると、親子共にフランスに帰国。監督デビューを果たすが、ハリウッドでキャリアを積むことを望み、再び渡米。MGMと契約し、1941年に退社すると、ヴァル・リュートンに招かれてRKOへ。『キャット・ピープル』をはじめとするホラー・サスペンス映画を監督し、成功を収めた。以降、活劇や西部劇も手がけて監督の地位を築き、さらにTVドラマの演出も行い、1960年代後半まで活躍した。1977年12月19日死去。
1904年11月12日、フランスのパリ生まれ。父親も映画監督のモーリス・トゥールヌール。1914年に父親と渡米し、MGMに入社して父親の監督作の現場に立ち会う。1928年、父親がMGMと対立すると、親子共にフランスに帰国。監督デビューを果たすが、ハリウッドでキャリアを積むことを望み、再び渡米。MGMと契約し、1941年に退社すると、ヴァル・リュートンに招かれてRKOへ。『キャット・ピープル』をはじめとするホラー・サスペンス映画を監督し、成功を収めた。以降、活劇や西部劇も手がけて監督の地位を築き、さらにTVドラマの演出も行い、1960年代後半まで活躍した。1977年12月19日死去。
[主な監督作品]
1933年『トト』/1942年『キャット・ピープル』/1943年『私はゾンビと歩いた!』『レオパルドマン 豹男』/1944年『炎のロシア戦線』/1945年『恐ろしき結婚』/1946年『インディアン渓谷』/1947年『過去を逃れて』/1948年『ベルリン特急』/1950年『怪傑ダルド』/1951年『黒い傷』『女海賊アン』/1952年『草原の追跡』/1953年『地獄の道連れ』/1955年『法律なき町』/1956年『硝煙』/1957年『悪魔の呪い』/1959年『マラソンの戦い』『熱砂の風雲児』『モホーク討伐隊』/1965年『深海の軍神』
1933年『トト』/1942年『キャット・ピープル』/1943年『私はゾンビと歩いた!』『レオパルドマン 豹男』/1944年『炎のロシア戦線』/1945年『恐ろしき結婚』/1946年『インディアン渓谷』/1947年『過去を逃れて』/1948年『ベルリン特急』/1950年『怪傑ダルド』/1951年『黒い傷』『女海賊アン』/1952年『草原の追跡』/1953年『地獄の道連れ』/1955年『法律なき町』/1956年『硝煙』/1957年『悪魔の呪い』/1959年『マラソンの戦い』『熱砂の風雲児』『モホーク討伐隊』/1965年『深海の軍神』
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