映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • アラン・ラッドは1940年代から1950年代にかけて活躍した大スターである。出演作の中ではジョージ・スティーヴンス監督の『シェーン』(1953年)が抜きん出て有名だが、ほかにも『拳銃貸します』(1942年)、『青い戦慄』(1946年)、『潜行決死隊』(1946年)、『ネブラスカ魂』(1948年)、『暗黒街の巨頭』(1949年)などで様々な役を好演し、多くのフ...

    [続きを読む](2021.06.11)
  • ニューヨークの大手保険会社に勤める平凡なサラリーマン、バド(ジャック・レモン)は上役たちの情事のために自分のアパートの部屋を貸している。昇進をエサにされ、断れないのである。そんなある日、部長(フレッド・マクマレイ)の不倫相手が、バドの意中の人、エレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)だと知ってショックを受ける。しかもその夜、フランは部長との不倫に...

    [続きを読む](2021.02.15)
  • 昔のハリウッド映画のヒーローというと、逞しさと強引さが売りのタフガイを連想しがちだが、実際はスマートでソフトな優男も大勢いた。ジェームズ・スチュワートはそのうちの一人であり、代表的な存在である。彼の繊細そうな表情、穏やかで明るい雰囲気、健康的で愛すべき軽妙なキャラクターは、アメリカの老若男女の心を掴んだ。

    [続きを読む](2021.01.04)
  • マリオ・バーヴァが監督・脚本・撮影を務めた本格的なスプラッター映画である。1971年に公開され、多くのフォロワーを生んだこの先駆的作品は、残酷描写と映像美にあふれているだけでなく、ストーリーが巧みに構築されていることもあって、一個の作品として繰り返し鑑賞するにたえるクオリティを持っている。一人の殺人鬼が恐怖をもたらす

    [続きを読む](2020.12.22)
  • 吉村公三郎監督によると、初めて品川駅で「美しい少女」を見かけた時、「あんな娘が女優だったらなあ」と仕事仲間と語り合っていたという。その後、彼女が松竹大船撮影所でダンスを教えている先生だと知ると、吉村監督とスタッフたちは稽古場に押しかけ、映画に出演するよう口説いた。とはいえ、相手は素人である。演技指導のやり方は、「少し上を向いて、目線は数センチ下にして」という...

    [続きを読む](2020.11.01)