映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • マリオ・バーヴァはイタリア・ホラー映画界の巨匠として絶大な影響力を誇った人である。ダリオ・アルジェント、ジョン・カーペンター、ティム・バートンといった人たちの作品も、バーヴァから受けた影響を抜きにして語ることはできない。フェデリコ・フェリーニですら怪奇映画を撮る際は、バーヴァの作品からアイディアを拝借していた。バーヴァの名を世に知らしめたのは、1960年に公...

    [続きを読む](2018.09.08)
  • ロバート・ワイズ監督の『たたり』(1963年)は、幽霊屋敷を舞台にした映画の中では古典に属する。それ以前にも、ルイス・アレン監督の『呪いの家』(1944年)、ジャック・クレイトン監督の『回転』(1961年)といった作品はあるが、『たたり』の設定や演出法はその後の模範となり、「幽霊屋敷」が一つのジャンルとして確立される上で大きな役割を果たしたと言える。

    [続きを読む](2018.09.04)
  • 原題は『PEEPING TOM』。覗き魔という意味である。マイケル・パウエルが監督したこの作品は、アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』と同じく1960年に公開された。どちらも残虐な異常犯罪を扱った内容だが、観客の反応は大きく異なり、『サイコ』は大ヒットし、『血を吸うカメラ』は酷評されてすぐに埋もれてしまった。正当に評価されたのは1980年代になってから...

    [続きを読む](2018.08.29)
  • トーキー初期の怪奇映画といえば、まず『魔人ドラキュラ』(1931年)と『フランケンシュタイン』(1931年)を挙げないわけにはいかない。どちらもユニバーサルで製作されたエポックメイキングな傑作で、公開時に大成功を収め、モンスター映画ブームを巻き起こした。『魔人ドラキュラ』の原作はブラム・ストーカー、『フランケンシュタイン』はシェリー夫人の筆になるもので、

    [続きを読む](2018.08.10)
  • 1968年は怪奇映画・怪談映画が豊作だった年で、『怪談バラバラ幽霊』、『怪談おとし穴』、『怪談 蛇女』、『怪猫 呪いの沼』、『吸血鬼ゴケミドロ』、『蛇娘と白髪魔』などが次々と公開された。『ゲゲゲの鬼太郎』がアニメ化されて人気を博し、いわゆる〈妖怪シリーズ〉の『妖怪大戦争』、『妖怪百物語』が観客を集めた年でもある。山本薩夫監督の『牡丹灯籠』も

    [続きを読む](2018.08.04)