映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • 藤田敏八監督の『八月の濡れた砂』は1971年8月25日に公開された。同時上映は蔵原惟二監督の『不良少女魔子』。この2本を最後に、日活がロマンポルノに移行したことは周知の通りである。それを意識したのか、『八月の濡れた砂』の舞台は湘南。その美しく広大な海を背景に、若者たちが〈太陽族〉も顔負けの暴走ぶりをみせる。しかし、いうまでもなく、彼らは〈太陽族〉ではない。時...

    [続きを読む](2012.08.14)