映画 MOVIE

名画鑑賞サロン

忘れ得ぬ人と映画

“人と映画 ”についてのエッセイ。
忘れられない(忘れてほしくない)作品や
スクリーンで永遠の生命を獲得した男優、女優の魅力を
今昔問わず、国問わず、自由な形式で語る。

  • 戦後のイタリアを代表する美人女優、ジーナ・ロロブリジーダ。彼女は美女の多いイタリア女優の中でもひときわ目立つ美貌に恵まれ、スタイルも抜群だ。20歳の時にはミス・イタリアのコンテストで3位に選ばれたこともある。澄まし顔のお飾り的な美人とは異なり、役柄に応じて男勝りのじゃじゃ馬女を演じたり、愛に燃える情熱的な女を演じたりと、感情表現が豊かなところも魅力だ。また、...

    [続きを読む](2014.02.20)
  • 戦前の松竹の三羽烏といえば、佐分利信、上原謙、佐野周二である。島津保次郎監督の『婚約三羽烏』(1937年)に出演した3人は、一時期、主役を分け合うようにして多くの名作に出演していた。この中で、女性のみならず男性も憧れるような風格、貫禄を備えた大スターといえば佐分利信だろう。戦前から戦後にかけて50年以上、現代劇を中心に存在感を示し、後輩スターが台頭してきても...

    [続きを読む](2014.02.03)