「デヴィッド・ボウイ」と一致するもの

  • スパンダー・バレエ『トゥルー』1983年作品 ヒット曲を書いてスターになってやる!と野心を持つことが、ロック界ではカッコ悪いと見做されるようになったのは、ニルヴァーナが登場してアメリカのオルタナティヴ・ロックが台頭してからだろうか。1980年代までは、いわゆる「セルアウト」というコンセプトはなかった気がする。殊に階級社会の英国では、ワーキング・クラスの若者が...

    [続きを読む](2015.04.23)
  • OMD『安息の館』1981年作品 英国リヴァプール出身のアーティストと言うと、今も昔もギターバンドのイメージが圧倒的に強い。ポストパンク期も然りで、エレクトロニック志向のバンドを続々輩出した他の英国北部の都市と違って、エコー&ザ・バニーメンやティアドロップ・エクスプローズが鳴らすギターロックが真っ先に思い出されるが、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・...

    [続きを読む](2015.01.15)
  • グレイス・ジョーンズ『ナイトクラビング』1981年作品 あれはちょうど2年前の2012年6月、英国のエリザベス女王の即位60周年を記念するコンサートがバッキンガム宮殿前で盛大に開催された。国内外の大物アーティストが顔を揃えた中、ジャマイカを代表して出演したグレイス・ジョーンズ(当時64歳)は、スーパーヒーローのコスチュームみたいな異様な衣装を着て、相変わらず...

    [続きを読む](2014.06.18)
  • モリッシー『ヴォックスオール・アンド・アイ』1994年作品 モリッシーは「4」が付く年に復活する。それはもはや否定しがたい事実だ。そもそも、彼がフロントマンを務めたザ・スミスがデビュー・アルバム『ザ・スミス』を発表した年からして1984年だったわけだが、それから10年が経った1994年には、バンドはとっくに解散済み。間髪入れずにソロに転向していたモリッシーは...

    [続きを読む](2014.05.29)
  • プリファブ・スプラウト『スティーヴ・マックイーン』1985年作品 2013年、最新スタジオ・アルバムにあたる『クリムゾン/レッド』のリリースに際し、プリファブ・スプラウトの首謀者パディ・マクアルーンは、「『スティーヴ・マックイーン』を発表した時の僕は28歳で、今ちょうどその2倍の年だから、僕は28年おきにいいアルバムを作るんだ」と言ったそうだ。なんとも気の長...

    [続きを読む](2014.01.21)
  • ルー・リード『トランスフォーマー』1972年作品 パンク以降の〈ギター・ロック〉に影響力絶大なバンドのヴェルヴェット・アンダーグラウンドのリーダーだったにもかかわらず1970年に脱退したルー・リード(vo、g)が、その2年後にリリースしたセカンド・ソロ・アルバムである。クールに見えてやんちゃで挑戦的だからムラ(≠ブレ)が多く、地雷盤も作ってきたルーのソロ活動...

    [続きを読む](2013.08.04)
  • スウェード『スウェード』1993年作品 2012年7月、再結成してから2回目の来日を果たしたスウェードを、妙齢女性4人で勇んで観に行った時のこと。年甲斐もなく最前ブロックに押しかけてもみくちゃになって、若い頃と変わらぬルックスを保つブレット・アンダーソン(vo)に見惚れた我々は、「散々歌っちゃったけど、ほんと、ドラッグとセックスの曲ばっかだよね」と、大笑いし...

    [続きを読む](2013.03.24)
  • アソシエイツ『サルク』1982年作品「アソシエイツは偉大なグループだった。僕らはみんな真似をしたものだ。ビリーは偉大なシンガーだった。でも僕には真似できなかった。彼は酸素で膨らんだ気球に乗ったカルーソーだったのだ」 これはU2のボノが、1997年に39歳の若さで自殺したビリー・マッケンジーの伝記本『The Glamour Chase』(1998年刊)に寄せた...

    [続きを読む](2012.11.16)
  •  先頃閉幕したばかりのロンドン五輪、筆者が一番楽しみにしていたのは何を隠そう、開会式だった。音楽が大きな役割を果たすに相違ないと思って。映画監督のダニー・ボイルがディレクターに就任してからは尚更のこと、ボイル監督と度々コラボしているアンダーワールドが音楽スーパーバイザーを務めるというのだから、期待せずにいられるだろうか? 実際、英国近現代史を紐解くようにして...

    [続きを読む](2012.08.18)
  •  ラジオで耳にした曲に恋して、それをカセットに録音して何度も聴いて覚えて、お金を貯めてその曲が入ったアルバムを買いにゆくーー。そんなことを繰り返していたのは今から30年近く前のことだが、ここにきて再び、同じようなことをしている自分に気付いた。全てはBBC Radio 6 Musicのせいだ。2012年3月に誕生10周年を迎えるこの世界一素敵なラジオ局の存在を...

    [続きを読む](2012.02.25)
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