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  • ナンシー・シナトラ&リー・ヘイズルウッド『Nancy & Lee』1968年作品(邦題:ナンシーとリー『二人の青い鳥』) 昭和歌謡の湿り気がつきまとうせいか、若い頃は、男女デュエットにはどうも馴染めなかった。洋楽の世界でも筆者が育った1980年代の男女デュエットと言えば、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーの「エンドレス・ラヴ」とかジョー・コッカーと...

    [続きを読む](2021.06.22)
  • ステップス『ゴールド グレイテスト・ヒッツ』2001年作品 アバという究極にして絶好のプロトタイプがあるというのに、ガールズ&ボーイズ・ミックスのポップ・グループが少ないのは、逆に、何をやってもアバには勝てないし、模倣だと思われかねないからか? 彼らの地元スウェーデンでさえ、1990年代初めに一世を風靡したエイス・オブ・ベイスを輩出したのみで、唯一...

    [続きを読む](2021.02.25)
  • 『54 Music From the Miramax Motion Picture』1998年作品 2020年もそろそろ〈まとめ〉のモードに入った今日この頃、振り返ってみると、筆者の頭の中でまさにミラーボールみたいに1年間燦然と輝きながらクルクル回っていたトレンドは、ほかならぬディスコ、だった。サウンドで、スピリットで、ディスコ時代を再訪して40年ほどアップ...

    [続きを読む](2020.11.22)
  • カイリー・ミノーグ『インポッシブル・プリンセス』1997年作品 それはマネージャーなのかプロデューサーなのか、はたまたレコード会社なのか、パワフルな後ろ盾を得て大成功を収めたものの、だんだん他人にコントロールされることを窮屈に感じて、ついには〈独立〉を宣言するーー。以前取り上げたマライア・キャリーの『バタフライ』はまさにそういう独立宣言だったし、ベイビーフェ...

    [続きを読む](2015.12.25)
  • ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ『マーダー・バラッズ』1996年作品 殺人者の歌、つまりいわゆるマーダー・バラッズを集めたアルバムを思い付いて、躊躇いなく実行に移す男と言えば、この人しかいない。オーストラリアのイメージをドス黒く塗り替える暗黒王子にして、ポストパンク世代では最もトム・ウェイツやボブ・ディランやレナード・コーエンといったレジェンドたち...

    [続きを読む](2015.10.17)
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