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間接的恐怖 ジャック・ターナーはフランス出身の監督で、1940年代にRKOでホラー映画、サスペンス映画を撮り、成功を収めた。父親は『モヒカン族の最後』(1920年)などで知られる名監督モーリス・トゥールヌール。なので、ジャック・トゥールヌールと表記されることも多い。豊かな才能に恵まれたこの二世は、ホラー、サスペンス、活劇、西部劇、戦争映画など多彩なジャンルで...
[続きを読む](2018.06.02) -
女性像のパターン ジョン・スタージェスは男性を描くのがうまい。この点に異論を挟む人はいないはずだ。『大脱走』など、タイプの異なる男性像がそれぞれ細かく造型されていて、男性群像劇の最高傑作と呼びたいくらいである。モテモテのヤンキーというイメージがつきまとうウィリアム・ホールデンが、『ブラボー砦の脱出』で険のある堅物を好演しているのも、スタージェスが彼からベスト...
[続きを読む](2017.06.25) -
はじめに ジョン・スタージェスは西部劇や戦争映画で名を馳せた娯楽映画の巨匠で、不屈の男たちを描いた作品で高い評価を得ていた。代表作は『荒野の七人』(1960年)と『大脱走』(1963年)。この2作だけでも、強い個性を持つ役者が大勢顔を揃えている。スティーヴ・マックイーンは言うまでもなく、ジェームズ・コバーンやチャールズ・ブロンソンのように後年大スターになった...
[続きを読む](2017.06.23) -
映画史上、星の数ほどいる〈薄幸の美人〉の中でも、とびきりの美女であり、また数奇な運命をたどった女優、ジーン・ティアニー。彼女は 1940年代のハリウッドを象徴する名花である。アメリカ人なのに、どことなくヨーロピアンな気品ただよう美貌と物腰に、当時はみんな夢中になった。その美しさは、いま観てもハッとするほどだ。 もっとも、必ずしも役に恵まれていたとはいいがた...
[続きを読む](2011.02.13)