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禁を犯して生まれた傑作 ヴァンパイア映画史上最初の傑作は、著作権の禁を犯した天才監督の手によって生まれた。 『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922年)の原作は、ブラム・ストーカーのベストセラー小説『ドラキュラ』である。ドイツの監督フリードリヒ・ヴィルヘルム・ムルナウは、その映画権を得ようとして断られると、ドラキュラ伯爵をオルロック伯爵、タイトルを「ノスフェラトゥ...
[続きを読む](2018.12.11) -
セルジオ・レオーネが監督し、エンニオ・モリコーネが音楽を手がけたマカロニ・ウエスタンの傑作『夕陽のガンマン』(1965年)には、テーマ曲をはじめ印象的な音楽が何種類も流れるが、就中異彩を放っているのは、懐中時計のオルゴールのメロディーである。西部劇ファン以外にはピンとこないかもしれないが、シャネルのCMにも使用された曲といえば、分かる人もいるだろう。 映画...
[続きを読む](2014.04.27) -
『続・荒野の用心棒』の監督 映画黎明期から高い人気を誇ったアメリカの西部劇は1950年代をピークとし、衰退していく。しかし、そんな状況と入れ替わりに60年代半ば辺りから70年代前半にかけてイタリア製西部劇、通称マカロニ・ウエスタン(海外ではスパゲッティ・ウエスタンと称される)が隆盛期を迎えた。このブームの契機となったのが、セルジオ・レオーネ監督が手掛けた『荒...
[続きを読む](2012.06.09) -
彼女を本気で好きになってしまったら、きっとただではすまない。いや、間違いなく不幸になる。それでも多分男たちは喜んで己の人生を捧げるだろう。ナスターシャのためならば。 聖女のように清らかな美貌、エキゾチックなムード、野性的な目つき、そして官能的な唇と男を狂わせる肢体――ナスターシャ・キンスキーは男の夢である。と同時に、男を自滅の快楽へと誘い込む危険な天使でも...
[続きを読む](2011.03.09)