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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 100選 その1ウラディーミル・アシュケナージサー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団1972年録音第1楽章のピアノは流麗。オーケストラの方は各パートの冴えた音色や美技で魅せる。何しろショルティ指揮のシカゴ響なので巧い。迫力も十分ある。ピアノだけ取り出すと、優等生的な気取りが感じられなくもないが、真逆のアプロー...
[続きを読む](2017.12.08) -
ピアノとオーケストラから生まれる宇宙 ブラームスのピアノ協奏曲第2番は1878年から1881年夏にかけて作曲され、1881年11月9日にブラームス自身のピアノにより初演された。第1番の初演が公式に行われたのは1859年1月22日なので、ピアノ協奏曲の「新作」が発表されるまでに20年以上の歳月を要したことになる。ちなみに第2番の初演当時ブラームスは48歳、作曲...
[続きを読む](2016.01.02) -
シューベルトやムソルグスキーにもつながる宇宙 『ディアベリの主題による33の変奏曲』、略して『ディアベリ変奏曲』は、1823年に出版されたピアノ作品で、J.S.バッハの『ゴールドベルク変奏曲』と共に、変奏曲史上の最高傑作といわれている。原題は〈33 Veränderungen über einen Walzer von A.Diabelli〉。意図的に〈Ve...
[続きを読む](2013.05.01) -
マントヴァーニ『ワルツ・アンコール』1958年作品 時折、マントヴァーニのレコードを無性に聴きたくなる。そして、そのストリングスの響きに耳を傾けるたびに、えもいわれぬ恍惚感に包まれる。と同時に、マントヴァーニほど特異で鋭敏な聴覚を持った音楽家は、歴史上、数えるほどしかいないのではないか、と思わされる。 ただ、この巨匠の業績も、ムード音楽というジャンルの衰微と...
[続きを読む](2013.03.02)