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ジャン・ドラノワは「トリスタンとイゾルデ」の伝説を現代によみがえらせた『悲恋』(1943年)の監督である。この映画は大ヒットし、脚本を手がけたジャン・コクトーは、「ドラノワがいなければ私はどうなっていたことか...」と書いて当時35歳の若き才能を称えた。これにより一流監督の仲間入りを果たしたドラノワは、『しのび泣き』(1945年)、『田園交響楽』(194...
[続きを読む](2020.04.16) -
女性像のパターン ジョン・スタージェスは男性を描くのがうまい。この点に異論を挟む人はいないはずだ。『大脱走』など、タイプの異なる男性像がそれぞれ細かく造型されていて、男性群像劇の最高傑作と呼びたいくらいである。モテモテのヤンキーというイメージがつきまとうウィリアム・ホールデンが、『ブラボー砦の脱出』で険のある堅物を好演しているのも、スタージェスが彼からベスト...
[続きを読む](2017.06.25) -
濃厚な色気をたたえた美女である。セクシーな女優は銀幕の世界にごまんといるが、エレオノラ・ロッシ・ドラゴのセクシーさは群を抜いている。彼女の色気は、艶気と言い換えた方がいいかもしれない。それもあけっぴろげなものではなく、万人に恵まれる慈雨のようなものでもなく、もっと秘事的で、重みがあり、男を官能にのめり込ませる妖しい艶気である。また、上流階級の女性を演じてい...
[続きを読む](2017.04.30) -
戦後のイタリアを代表する美人女優、ジーナ・ロロブリジーダ。彼女は美女の多いイタリア女優の中でもひときわ目立つ美貌に恵まれ、スタイルも抜群だ。20歳の時にはミス・イタリアのコンテストで3位に選ばれたこともある。澄まし顔のお飾り的な美人とは異なり、役柄に応じて男勝りのじゃじゃ馬女を演じたり、愛に燃える情熱的な女を演じたりと、感情表現が豊かなところも魅力だ。また...
[続きを読む](2014.02.20)