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  •  猫のような雰囲気を持つ女優というと、フランソワーズ・アルヌールやブリジット・バルドー、あるいはもっと後年のナスターシャ・キンスキーあたりが思い浮かぶ。彼女たちに共通しているのは、男を虜にする性的魅力の持ち主であることだろう。この系譜の元祖が誰になるのかは分からないが、1930年代に登場した一人の女優を避けてさかのぼることはできない。彼女の名前はシモーヌ・...

    [続きを読む](2019.05.21)
  • 間接的恐怖 ジャック・ターナーはフランス出身の監督で、1940年代にRKOでホラー映画、サスペンス映画を撮り、成功を収めた。父親は『モヒカン族の最後』(1920年)などで知られる名監督モーリス・トゥールヌール。なので、ジャック・トゥールヌールと表記されることも多い。豊かな才能に恵まれたこの二世は、ホラー、サスペンス、活劇、西部劇、戦争映画など多彩なジャンルで...

    [続きを読む](2018.06.02)
  • 『ディーバ』に魅せられて たとえば知り合いに「何か面白い映画はないか」ときかれたら、あなたは何の作品を挙げるだろうか。しかも、相手は映画に詳しくなく、なおかつ自分と親しいわけでもない。こういう時、私はかなりの頻度で『ディーバ』(1981年)と答えてきた。ストーリーが凝っていて、テンポが良く、お洒落で、ロマンティックで、ほどほどにスリルがあり、長すぎず、古すぎ...

    [続きを読む](2013.06.20)
  •  私がオルネラ・ムーティのことを知るきっかけとなった作品は『スワンの恋』である。これを観たのは20年くらい前。その時は、素敵な女優だなと思いつつも、フォルカー・シュレンドルフの演出が鼻につき、さほど惹かれることはなかった。『チェイサー』、『フラッシュ・ゴードン』、『予告された殺人の記録』といった有名作も、話としては楽しめたし、オルネラの存在感もそれなりに発揮...

    [続きを読む](2011.12.21)
  •  彼女を本気で好きになってしまったら、きっとただではすまない。いや、間違いなく不幸になる。それでも多分男たちは喜んで己の人生を捧げるだろう。ナスターシャのためならば。 聖女のように清らかな美貌、エキゾチックなムード、野性的な目つき、そして官能的な唇と男を狂わせる肢体――ナスターシャ・キンスキーは男の夢である。と同時に、男を自滅の快楽へと誘い込む危険な天使でも...

    [続きを読む](2011.03.09)
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