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聖歌から生まれた音響の宴 リムスキー=コルサコフの序曲『ロシアの復活祭』は1888年に作曲され、同年11月3日に初演された。この時期は作曲者の創作意欲が高まっていたようで、『2つのロシアの主題による幻想曲』(1887年)、『スペイン奇想曲』(1887年)、『シェヘラザード』(1888年)も書かれている。 リムスキー=コルサコフといえば華麗で色彩感あふれるオー...
[続きを読む](2024.12.28) -
「思い切って書いても恥ずるところはない」 ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調は、1830年3月に第2番へ短調が初演された後、本格的に着手された。番号と作曲順が合わないのは、第1番の方が先に出版されたことによる。なので、ショパン自身は、第1番の方を「新しいコンチェルト」「二番目のコンチェルト」と呼んでいた。 当時20歳のショパンは、ワルシャワ音楽院声楽科の生徒...
[続きを読む](2017.02.10) -
幻想的な超絶技巧曲 モーリス・ラヴェルの『夜のガスパール』は、1908年に作曲され、1909年1月9日に初演された。作曲当初、ラヴェルが意識していたのは、難曲として知られるバラキレフの東洋的幻想曲「イスラメイ」で、これよりも難しいピアノ曲を書くと宣言し、実行に移した。 副題に「アロイジウス・ベルトランの散文詩によるピアノのための3つの詩」とあるように、インス...
[続きを読む](2014.03.15) -
音楽で愉しむアラビアン・ナイト 昔々、ペルシアの王様シャハリアールは、妃の浮気がもとで女性不信に陥ってしまいました。王様は妃を殺してしまうと、それ以来、毎日のように城下から娘を連れてこさせました。一晩だけ過ごして、殺すためです。ある日、大臣の娘シェヘラザードが差し出されることになりました。しかし、彼女はほかの娘とは違いました。知性に富んだ彼女は、王様の寝室で...
[続きを読む](2011.06.12)