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  • 1940年代のフィルム・ノワール ロバート・シオドマクは1940年代のハリウッドでフィルム・ノワールを多く手がけた監督である。夜の場面を撮るのが上手く、光と闇のコントラストを自在に駆使し、無駄のない洗練された演出で娯楽性の高いサスペンスを撮り続けた。代表作を5本挙げるとしたら、『幻の女』(1944年)、『らせん階段』(1945年)、『暗い鏡』(1946年)、...

    [続きを読む](2024.05.05)
  • ドキュメンタリー的手法 挑戦的なテーマで数々の名作を手掛けたオーストリア出身の名監督フレッド・ジンネマンは、若い頃ロバート・フラハティの助手を務めていたことがあり、その経験を生涯の糧としていた。自伝にも「フラハティのドキュメンタリー・アプローチは、『山河遥かなり』、『男たち』、『真昼の決闘』、『尼僧物語』、『ジュリア』や他の映画を監督していた時に、私の脳裏に...

    [続きを読む](2021.04.14)
  •  ドストエフスキーの『死の家の記録』によると、一人の人間を潰して破滅させる最も恐ろしい罰は、一から十まで全く無益で無意味な作業をさせることらしい。意味と目的と達成から切り離されたその罰は、「たとえば一つの桶から別の桶に水を移し、その桶からまたもとの桶に移すとか、ひたすら砂を槌で叩くとか、一つの場所から別の場所に土の山を移して、また元に戻すといった作業」のこと...

    [続きを読む](2017.04.08)
  •  デボラ・カーに関する記事を読むと、必ずといっていいほど書かれていることがある。まずオスカーに6回もノミネートされながら一度も受賞しなかったこと。これは事実なので、情報として書かざるを得ない。ただ、その後にこう続く。「端正な美貌とエレガントな雰囲気が演技の幅を狭めていた」ーーこれではオスカーを獲れなかったのは彼女に欠陥があったからだ、と思われかねない。もしか...

    [続きを読む](2012.01.24)
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