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スコット・ウォーカー『Scott Walker Sings Jacques Brel』1981年作品 ジェフ・バックリィの「ハレルヤ」、パティ・スミスの「ビコーズ・ザ・ナイト」、ザ・クラッシュの「アイ・フォウト・ザ・ロウ」、シネイド・オコナーの「ナッシング・コンペアーズ・トゥ・ユー」......。以上の曲はいずれも、ともするとオリジナルよりも有名なカヴァー・...
[続きを読む](2019.05.26) -
パティ・スミス『ゴーン・アゲイン』1996年作品 筆者が音楽を聴き始めた時には、パティ・スミスはすでに伝説の人だった。亡くなったわけではなかったけど半ば故人みたいなものーーと言ったら失礼かもしれないが、 1974年のデビューから最初の5年間に4枚のアルバムを発表し(セカンド『ラジオ・エチオピア』以降の3枚はパティ・スミス・グループ名義で)、詩人/ミュージシ...
[続きを読む](2018.06.29) -
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ『破壊』1979年作品 2017年10月にトム・ペティが66歳の若さで亡くなったというニュースを耳にした時、筆者が最初に思い出したのは、ザ・ストロークスの2001年のシングル「ラスト・ナイト」を巡る一件だ。どう聴いてもトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの「アメリカン・ガール」にそっくりだったあの曲、リリース当初は物議を醸...
[続きを読む](2017.11.16) -
PJハーヴェイ『トゥ・ブリング・ユー・マイ・ラヴ』1995年作品 女性ミュージシャンを評する文章で、「女の情念」という言葉にしばしば出くわす。「男の情念」というのはあまり目にすることがないし、恐らく女性よりも男性たちが、セクシーとかカワイイとかフシギといった単純な解釈ができない、少々ドロっとした女性性を形容する際に使いたがる言葉のように感じられるのだが、音楽...
[続きを読む](2016.05.20)