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最上の魂とは何か ヘラクレイトスが最上としたのは、「火」=乾いた魂である。それはいわば目覚めた人間の姿であり、「自己を認識すること、そして思慮を健全に保つこと」(断片116)ができる状態を示している。「水」=湿った魂は、飲酒の快楽を指しているようだが、性の快楽や感情的になって流す涙も含まれるだろう。「土」は固まっているもの。湿りを帯びた後に来たるべき死、現世...
[続きを読む](2015.08.01) -
「万物は流転する」では伝わらない エペソスのヘラクレイトスは、第69オリュンピア祭期(紀元前504年〜501年)に盛年すなわち40歳を迎えたと『哲学者列伝』(ラエルティオスの著作)にあることから、紀元前540年頃の生まれと推定される。貴族の出で、気位が高く、辛辣で、近寄り難い存在だったようである。その思想は晦渋とされ、紀元前3世紀頃から「謎をかける人」や「闇...
[続きを読む](2015.07.25)
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