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オーケストラが映し出す昔日のローマ オットリーノ・レスピーギの交響詩「ローマの松」は、師リムスキー=コルサコフ譲りの華やかな管弦楽書法に教会旋法や幻想的な雰囲気をたっぷり盛り込み、独自の作風を鮮明に打ち出した傑作である。作曲年は1924年、初演は同年12月に行われた。当時、レスピーギは45歳。ローマを愛し続けた彼は、その風景の象徴のひとつである松の木を「時代...
[続きを読む](2013.12.19) -
北極圏の鳥たちとオーケストラの融合 『カントゥス・アルクティクス』は、フィンランドの世界的作曲家、エイノユハニ・ラウタヴァーラの代表作である。作曲されたのは1972年。フィンランドのオウル大学の大学祭のために書かれ、ウルホ・ケッコネン大統領に献呈された。副題は「鳥と管弦楽のための協奏曲」という。 フィンランドといえば誰もがまずシベリウスを思い浮かべるだろうが...
[続きを読む](2013.11.15)
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