タグ「レディオヘッド」が付けられているもの

  • トーヤ『聖歌』1981年作品 パンデミック中にツアーができなくなったミュージシャンたちがオンラインで続々趣向を凝らしたライヴ・セッションを始めたことは、ここで指摘するまでもない。中でも最もエンターテイニングだったセッションとして『Sunday Lunch With Toyah & Robert』を挙げる人は、少なくないと思う。ここで言う〈Robert...

    [続きを読む](2022.12.27)
  • ティーンエイジ・ファンクラブ『カソリック・エデュケイション』1990年作品 すっかり存在を忘れていた――などと言ったら失礼にあたるのかもしれないけど、2021年4月末に新作『Endless Arcade』が控えるティーンエイジ・ファンクラブにインタヴューすることになって、ファースト・アルバム『カソリック・エデュケイション』(1990年)を久々に聴き直してみた...

    [続きを読む](2021.04.23)
  • 『ヘルプ』1995年作品 今思うと、1990年代はチャリティ・コンピレーション・アルバムの黄金時代だった。それは、考えてみると不思議なことじゃない。ロック史上初の大規模なチャリティ・コンサートは1971年にジョージ・ハリソンが主催したバングラデシュ・コンサートだったが、その後80年代にかけて大型イベントが続々開催されるようになり、他方で、ライヴ・エイドの『ド...

    [続きを読む](2020.09.26)
  • トラヴィス『ザ・マン・フー』1999年作品 地元スコットランドのフェスティバル会場でフー・ファイターズの面々が、アルコール度もカフェイン度も強いロックスターの定番カクテル=イエーガーボムを飲んでいたという話をしながら、「ほら、その点僕らは全然違ってソフトなバンドだからさ」「うん、いつもミルクを一杯飲んでからステージに立つんだ」と笑いあっていたのは、トラヴィス...

    [続きを読む](2016.04.23)
  • シガー・ロス『アゲイティス・ビリュン』1999年作品 フランスのフェニックスやスウェーデンのザ・ナイフといった面々の活躍で、近年のオルタナティヴ・ロック界は随分コスモポリタンな場所になった。とはいえ、彼らはフランス語やスウェーデン語で歌っているわけじゃない。歌詞はもちろん英語。英語以外の言語で歌うアーティストが世界的に広く受け入れられることなど、あの「恋のマ...

    [続きを読む](2013.09.28)
  • ビョーク『ポスト』1995年作品  『ポスト』のカラフルなアートワークで一番に目をひくのは、ビョークが着ている赤と青の縞に縁どられた白いジャケットではないかと思う。デジタル時代の今ではアナクロに感じられる、エアメールの封筒を模したこの紙製ジャケットは、英国人デザイナーのフセイン・チャラヤンの作品。もちろんランダムに選んだわけじゃない。本作が登場した...

    [続きを読む](2013.07.10)
  • トーク・トーク『カラー・オブ・スプリング』1986年作品 ポストパンク期の英国のアーティストの中には、アメリカでのブレイクを機にコマーシャルな路線に進んだシンプル・マインズ、或いは直球のハードロックに接近していったザ・カルトなどなど、初期のユニークさを少なからず失ってしまった例が少なくない。かと思えば逆に、年を追うごとに非商業的な表現を極めた例もあって、デヴ...

    [続きを読む](2012.06.20)
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