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  • 竹内仁の立場 竹内は「リツプスの人格主義に就て ー阿部次郎氏のそれを批評する前にー」の中で、テオドール・リップスが理想とした人格の条件について次のようにまとめている。 まず第一に、「それ(人格)を構成する一々の内容(内面的性質)が悉く強烈を極めたもの」であること。「弱小なる内容を有して秩序整然たるを得る『虫も殺さぬ善人』よりも、高き動機と低き動機とがともに強...

    [続きを読む](2013.09.14)
  •  周知の通り、透谷は「人生相渉論争」(1893年)の中心人物でもある。これは山路愛山への論駁から発展した、文学の本質や文学のあるべき姿をめぐる論争だ。愛山は「文章即ち事業なり」とし、世を益することなく、人生に相渉ることのない「文章の事業」は「空の空なるのみ」と説く。これに対し透谷は「人生に相渉るとは何の謂ぞ」を書き、文学は事業を目的としていない、文学は人生に...

    [続きを読む](2013.04.27)
  • ギルバート・オサリヴァン「アローン・アゲイン」(1972年/全米No.1) 耳障りがする、という言葉の反意語は耳に心地好い、だろうか。だとするなら、これほどメロディが耳に心地好く、歌詞の内容が耳に心地悪い洋楽ナンバーはまたとあるまい。「またひとりぼっちになっちゃったよ」というこの曲は、ズバリ「自殺予告ソング」である。あの耳を優しくくすぐるような、眠りさえ誘い...

    [続きを読む](2011.02.11)
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