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  •  1956年に製作された日活のミュージカル映画『お転婆三人姉妹 踊る太陽』で、芦川いづみは三姉妹の次女・夏子に扮している。その夏子が、寝る前に神様にお願いをするシーンがある。「神様、夏子に絶世の美貌を与えたまえ。エリザベス・テイラーのような瞳とグレイス・ケリーのような鼻とキム・ノヴァクのような唇、そしてジェームズ・ディーンのような恋人を」 実際の芦川いづみが...

    [続きを読む](2013.08.15)
  • シネフィルが愛する『赤い天使』 ところで、増村の代表作は何になるのだろう。 映画の解説文などを書いている時、代表作を1、2本挙げながら人名を紹介することがしばしばある。例えば「『ローマの休日』『ベン・ハー』のウィリアム・ワイラー」とか、「『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』のデヴィッド・リーン」といった風に。このように単なる好悪の感情を超えて、誰にも否定...

    [続きを読む](2011.11.18)
  • 「ボーイ・ミーツ・ガール」の聖典、『くちづけ』 増村保造の監督デビュー作『くちづけ』は、それまで未知の存在だった男女が出会い、恋に落ちるまでの運命的な2日間をスピーディーかつダイナミックに描いた青春映画である。人物描写も増村らしくシャープで、冗漫さは一切なく、わずか74分という時間の中、青春の光と影がせわしなく交錯する。解放感に満ちたロケーションと躍動的なカ...

    [続きを読む](2011.11.16)
  •  昭和20年5月24日、東京大空襲の夜に出会った男と女。2人は名を告げることなく、数寄屋橋の上で半年後に会うことを約束する。それが長く険しい悲恋の道の始まりとも知らずに......。 やがて戦争が終わり、約束の11月24日を迎えた。橋の上では男が女を待っている。同じ頃、女は佐渡で不本意な結婚を迫られていた。ようやく2人が会えたのは、さらに1年が経ってからのこ...

    [続きを読む](2011.07.01)
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