音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • ベイルートにて、シリアの血を引くレバノン人の母とアメリカ人の父の間に誕生し、内戦を逃れて1歳から10年間をパリで過ごして、9歳の時にロンドンに移住。英語、フランス語、イタリア語、スペイン語を流暢に操り、フィレンツェとマイアミを拠点に音楽活動を行なう傍ら、フランスとイタリアでテレビ番組にレギュラー出演し、英国BBCのラジオで不定期の番組を持つーー。音楽界で最も...

    [続きを読む](2020.01.20)
  • 『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』というフレーズを見て、2019年末現在の英国と結びつけずにいられないのは筆者だけではないと思う。何しろ12月半ばの総選挙で保守党が想定外の大勝利を収めてEU離脱は確実となり、スコットランドでは独立派のスコットランド国民党が議会を独占し、北アイルランドでも統一派が躍進。数年後の英国はイングランドとウェールズだけ…...

    [続きを読む](2019.12.20)
  • 1995年にこの『ジャグド・リトル・ピル』(全米チャート最高1位)がリリースされた時に正直言ってあまりピンと来なかった理由を考えてみると、言い訳は色々ある。特徴的なヴィジュアル・アイデンティティを持っていなかったこと。歌い方が大仰に感じられたこと。オルタナティヴなのかメインストリームなのかはっきりしないプロダクションが、中途半端に聴こえたこと

    [続きを読む](2019.11.22)
  • 享年75歳。この75という数字を見てちょっとびっくりした。なぜって、2019年9月15日に亡くなったリック・オケイセック率いるザ・カーズは80年代アメリカのニューウェイヴ・シーンの旗手だというのに、彼はスティーヴン・タイラーやアリス・クーパーより年上で、ミック・ジャガーやレイ・デイヴィスと同世代。デビュー・アルバムにあたる本作『錯乱のドライヴ/カーズ登場(原...

    [続きを読む](2019.10.19)
  • 2019年8月から9月にかけて、どういうわけかチェリー家の人々が相次いで日本にやってきた。まずはネナ・チェリーが、夫でプロデューサーのキャメロン・マクヴェイを伴ってサマーソニック・フェスティバルなどで公演。続いて、先頃デビュー・アルバムを発表したネナとキャメロンの次女メイベルがプロモーション来日し、9月半ばにはメイベルの叔父でネナの

    [続きを読む](2019.09.18)

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