音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 2017年10月にトム・ペティが66歳の若さで亡くなったというニュースを耳にした時、筆者が最初に思い出したのは、ザ・ストロークスの2001年のシングル「ラスト・ナイト」を巡る一件だ。どう聴いてもトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの「アメリカン・ガール」にそっくりだったあの曲、リリース当初は物議を醸したものだが、トムのリアクションが痛快だった。彼はザ・ストロ...

    [続きを読む](2017.11.16)
  • 本コラムでも取り上げた名盤『ヨシュア・トゥリー』のリリース30周年を祝して、目下U2はアルバム再現ツアーを敢行している。このツアーのエグゼクティヴ・ディレクター兼バンド・コンサルタントを務めているのが、ほかならぬギャヴィン・フライデー。ボノの幼馴染み/大親友であり、今回に限らず、キャリアを通じてU2に影のように寄り添ってクリエイティヴな助言をしてきた「参謀」...

    [続きを読む](2017.10.22)
  • 信条に反するからと頑なにアンダーグラウンドに留まり、限られたファンに向けてラディカルなメッセージを発信するのもいい。でもそれを続けるだけでは限界があるわけで、例えばレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの場合は、このままでは世界は変えられないと悟って、反資本主義を掲げながらもメジャー・レーベルと契約。大手企業のシステムと資金力を利用して世界最大級のバンドに成長し...

    [続きを読む](2017.09.18)
  • お隣アメリカの状況が状況だけに、今やカナダという国がいかにリベラルな場所か説明する必要はなくなったが、20年以上前に筆者に初めて「カナダってアメリカと全然違う面白い国なんだ」と認識させたのは、k.d.ラングだったような気がする。本名キャスリン・ドーン・ラング、アルバータ州のコンコートなる田舎町(人口700人程度)で育ち、1984年にk.d.ラング・アンド・ザ...

    [続きを読む](2017.08.19)
  • さる2017年6月4日、アリアナ・グランデのマンチェスター公演会場での爆弾テロ事件を受けて、大規模なチャリティ・コンサート〈One Love Manchester〉が開催された。英国最大の男性ソロ・アーティストとして20年間シーンに君臨してきたロビー・ウィリアムスは、地元を代表してステージに立ち(厳密には彼の故郷は近郊のストーク・オン・トレントだ)、セカンド...

    [続きを読む](2017.07.16)