音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 自分が聴き親しんできたアルバムがあって、リリースから10年以上経った頃に「ちょっと納得いってないからレコーディングし直すわ」とアーティストに言われたら、多分不可解な気持ちを抱くに違いない。しかもそれが、高く評価されて大ヒットを記録した作品なら尚更のこと。完璧じゃない部分も含めて愛されているなら、それで良いのではないかと。もちろんロック・アルバムをジャズ風に作...

    [続きを読む](2021.03.25)
  • アバという究極にして絶好のプロトタイプがあるというのに、ガールズ&ボーイズ・ミックスのポップ・グループが少ないのは、逆に、何をやってもアバには勝てないし、模倣だと思われかねないからか? 彼らの地元スウェーデンでさえ、1990年代初めに一世を風靡したエイス・オブ・ベイスを輩出したのみで、唯一アバのDNAが細々と継承されているのが、英国のポップ界である。1980...

    [続きを読む](2021.02.25)
  • ドリー・パートンというアーティストは、日本でどう受け止められているのだろうか。そもそもカントリー・ミュージシャンというだけで多くの人にとっては縁遠いし、故ホイットニー・ヒューストンが歌った「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が元々ドリーの曲であることも、あまり知られていないような気がするが、アメリカでは取り敢えず、国宝と呼ぶのが妥当だと思う。1960年を越えるキャ...

    [続きを読む](2021.01.17)
  • 最近何か音楽を聴いて衝撃を受けたことがあるかと問われたら、正直言って答えに窮してしまうのだが、かれこれ15年以上前に耳にしたコノノNo.1のファースト・アルバム『コンゴトロニクス(Congotronics)』(2004年)は間違いなく、真に衝撃的な作品だった。ガムランにも似た、恐ろしく速いテンポでこぼれ落ちる金属質の楽器の音といい、音の輪郭を微妙にぼかす強烈...

    [続きを読む](2020.12.28)
  • 2020年もそろそろ〈まとめ〉のモードに入った今日この頃、振り返ってみると、筆者の頭の中でまさにミラーボールみたいに1年間燦然と輝きながらクルクル回っていたトレンドは、ほかならぬディスコ、だった。サウンドで、スピリットで、ディスコ時代を再訪して40年ほどアップデートする素晴らしいアルバムが今年は続々リリースされ、かつヒットしているのである。

    [続きを読む](2020.11.22)

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