音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • このジャケットを見て、あなたはどんな音を想像するだろうか。暗、深、毒、美、重、幻、尖、烈、夢……。実際に触れた彼らの音世界は、恐らくそのイメージのどれもを裏切らないと思う。ゴシック・ロック、いわゆる〈ゴス〉の創始者的なバンドとして、現在語られることの多いバウハウス。だが彼らがこの1stアルバム『暗闇の天使』をリリースした1980年当時、世の中にはまだ、

    [続きを読む](2011.11.15)
  • 気に入った曲を適当に放り込んだカセットテープを、大学の頃に友人と時々交換していた。そんな中で出会ったのが、コックニー・レベルの「真夏の秘め事」だった。第一印象は、「変な曲!」。それに尽きる。リズム隊がベース&ドラムであるスタイルは一応「ロック」の王道フォーマットに則っていたが、鳴っている音の全体像は全く聴いたことのない類のものであった。マンドリンと思しき軽や...

    [続きを読む](2011.11.02)

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