音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • アナーキスト・バンドのクラスをこよなく愛するパンク青年イアン・アストベリーが、その原型となるバンドを結成したのは1981年。彼は「サザン・デス・カルト」という名前を選び、いわゆるポジティヴ・パンクに括られるスタイルを志向していたものだ。が、2年後にイアンはバンドを脱退し、元シアター・オブ・ヘイトのギタリスト=ビリー・ダフィーと、新たにゴス寄りの「デス・カルト...

    [続きを読む](2014.11.19)

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