音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 「ウルトラヴォックスはジョン・フォックスがいた時のほうが良かった」とか、「デペッシュ・モードはヴィンス・クラーク時代が好き」といった声を耳にすることは珍しくない。どちらのバンドも、結成時に主導的役割を担ったメンバーが、ブレイク前に脱退。その後のサウンドの変化が如実だっただけに好き嫌いがあって当然なのだが、ヒューマン・リーグとなると、「マーティンとイアンがいた...

    [続きを読む](2017.01.13)

月別インデックス