音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 今回ご紹介するゴーゴーズのデビュー作『ビューティ・アンド・ザ・ビート』(1981年)は、ひとつの記録を保持している。メンバーが全員女性のバンドが、全収録曲を自ら綴って、自ら演奏して、全米ナンバーワンを獲得した史上初のアルバムだという記録だ。史上初であるだけでなく「唯一の」とする資料もあるし、さらにざっくりと〈The most successful all f...

    [続きを読む](2022.09.25)

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