音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • かれこれ20年以上前、「苗字が〈ian〉や〈yan〉で終わっていたら、十中八九その人はアルメニア人なんだよ」と、自身のルーツに触れながら筆者に教えてくれたのは、アルメニア系英国人のアクセサリー・デザイナー、ロバート・タテオシアンだ。調べてみると、現在もロバートが作るジュエリーのようなカフリンクスは日本で大人気らしいが、それからしばらくして

    [続きを読む](2022.11.19)

月別インデックス