音楽 POP/ROCK

名盤再考

Reconsidering Masterpiece

無数のアーティストがデビューし、無数の作品がリリースされ、
新しい情報が堆積してゆく中、ともすると過去の名作は埋もれてしまいがち。
CMやドラマで頻繁に使用されれば、その時だけはマスコミも思い出したように取り上げる。
一方、そうでないものには永久にスポットライトが当たらない。
それも世の常人の常なのだろうが、“古典と呼ぶにはあまりに新鮮で魅力的な作品なのに”と
ヤキモキしている人は絶対にいるはず。そんな人の気持ちに応えるべく、
今日性と一見無縁そうだが、今なお私達の心に多くのことを訴えかけるディスクを選定し、
力をこめて紹介する。

  • 先日5年ぶりの来日を果たしたロイル・カーナーのライヴを観に行ってから、彼のアルバムをずっと聴いている。デビューからの8年間にロイルは3枚のアルバムを発表していて、父親になったことを機に自身の血筋を深く掘り下げた2022年の最新作『Hugo』も好きなのだが、デビュー作『Yesterday‘s Gone』(2017年/全英チャート最高14位)を聴き直していて気付...

    [続きを読む](2023.08.26)

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