『54 Music From the Miramax Motion Picture』
2020.11.22
『54 Music From the Miramax Motion Picture』
1998年作品
2020年もそろそろ〈まとめ〉のモードに入った今日この頃、振り返ってみると、筆者の頭の中でまさにミラーボールみたいに1年間燦然と輝きながらクルクル回っていたトレンドは、ほかならぬディスコ、だった。サウンドで、スピリットで、ディスコ時代を再訪して40年ほどアップデートする素晴らしいアルバムが今年は続々リリースされ、かつヒットしているのである。デュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』、レディー・ガガの『クロマティカ』、インディなところではロシーン・マーフィーの『Roisin Machine』、そして11月初めに登場したカイリー・ミノーグの決定打『ディスコ』......といった具合に。
中でもこの原稿を書いている現在、全英チャートのナンバーワンに鎮座している『ディスコ』は、ヴィジュアルを含めて最も分かりやすくディスコと向き合うアルバムなのだが、その主要なインスピレーションがスタジオ54だったと聞いて「そういえば!」と取り出したのが、本作『54 Music From the Miramax Motion Picture』。スタジオ54を舞台にした、1998年公開のアメリカ映画『54フィフティ☆フォー』のサウンドトラックである。ディスコのコンピレーションなど山ほどあるし、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラからドナ・サマーの『華麗なる誘惑』まで、ディスコの名盤を挙げ始めたらキリがない。もっとアンダーグラウンドなタイプを求める人には、本作は物足りないかもしれない。でもこのアルバムの偉大さは、重要なアーティストを拾いながらも、メジャー過ぎてカリカチュア化した曲は敢えてはずし、その次のレイヤーに属する名曲を掘り起こした、絶妙な匙加減にある。そういう意味で、通も取り敢えず納得するのだろうし、ディスコについてもっと深く知りたいというリスナーの好奇心を満たすに十分な、究極のディスコ・コンピレーションだと思うのだ。
スタジオ54については、今更説明するまでもないだろう。ニューヨークの54丁目に1977年から1980年の間だけ営業していた伝説的なクラブであり、音楽・映画・ファッション・アート界の名立たるセレブリティたちが着飾って夜な夜な集った、ディスコ・カルチャーのメッカ。最新の音楽だけでなくファッションの発信地でもあったため、ファッション業界でも1970年代リバイバルが起きるたびに名前が飛び交う(ニューヨークのブルックリン・ミュージアムで先頃『Studio 54: Night Magic』という展覧会が開催されたこともあり、今年もまた改めて脚光を浴びている)。
『54フィフティ☆フォー』はそんなスタジオ54でバーテンダーの仕事を得る青年(演じるのはライアン・フィリップ)を主人公に据えて、このクラブの盛衰を描いた作品だった。伝説に見合う映画だったかと言えば、ちょっと物足りなかった気がするのだが、当然ながら音楽は準主役みたいなもの。ヒップホップ・レーベルとしてお馴染みのトミーボーイから発売されたサントラは、並みならぬこだわりをもってコンパイルされたそうで、3人のプロデューサーのうちコーティ・ムンディ・ヘルナンデスは、ディスコ・グループのドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド(本作にも彼らの曲「Cherchez La Femme/Se Si Bon」が収録されている)の元メンバーであり、当時スタジオ54に出入りしていた人物。彼が実際に当時耳にした曲が、セレクション大半を占めるという。
しかもまたボリュームがすごい。2枚組に32曲が収録され、となると映画で使われたのはこのごく一部。やはりサントラに留まらず、価値のあるディスコ・コンピレーションとして制作された意図が窺える。ラインナップを見ていくと、有名なところでは、シックの「Dance Dance Dance(Yowsah Yowsah Yowsah)」にダン・ハートマンの「Relight My Fire」、テルマ・ヒューストンの「Don't Leave Me This Way」、シルヴェスターの「You Make Me Feel」、オデッセーの「Native New Yorker」、今年亡くなったハミルトン・ボハノンの「Let's Start The Dance」などなど古典がずらりと並び、GQの「Disco Nights」やインスタント・ファンクの「I Got My Mind Made Up」といった、もうちょいディープな曲も網羅。また、ビリー・グリフィン時代のミラクルズが大ヒットさせた「Love Machine(Part1)」、ニュー・ウェイヴ世代のブロンディーの「Heart of Glass」、ファンク・バンドであるウォーの「Galaxy」......と、厳密にはディスコ・アーティストではない面々が時代の影響を受けて作り上げた名曲もそこかしこに盛り込まれ、デスティネーションによるカーティス・メイフィールドの「Move On Up」、サンタ・エスメラルダによる「Please Don't Let Me Be Misunderstood」といった、ヒット曲のディスコ・ヴァージョンも忘れない。
カヴァーと言えば、ディスク1のオープニング曲「If You Could Read My Mind」は本作のためにレコーディングされた音源で、ゴードン・ライトフットのフォーク・バラードを、バーマン・ブラザーズが大胆にディスコにアレンジ。歌っているスターズ・オブ・54とは、この曲のために結集した、いずれも当時のダンス・ヒットで活躍していたディーバたちーーウルトラ・ナテ、アンバー、ジョセリン・エンリケーーのスーパー・グループだ。1990年代の音楽映画と言えば、『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』や『バック・ビート』然り、人気バンドのメンバーで特別にグループを結成し、サントラをレコーディングするという試みが話題を呼んだが、本作もそういう時流に乗っていたことになる。
以上、満腹をとうに超えたこの壮大なディスコ・ジャーニーは、スタートから約2時間半を経て、無数のアーティストがのちにカヴァーしたローズ・ロイスの美麗なバラード「Whishing On A Star」で、しっとりとフィナーレを迎える。それが全く懐メロ集だとは思えないのは、やはり2020年に聴いているからなのか? そもそも今ディスコ・ブームが起きている理由は、EDMに疲弊してもっとオーガニックな温もりのあるダンス・ミュージックが再評価されたという説も有力で、色々と考えられるが、こうしてパンデミックと重なったのも、皮肉というより運命的だと感じられてならないのだ。確かにクラブに気軽に行くことなどできないし、シーンの存続が危ぶまれてはいるものの、現実からの逃避を求める人々の耳は、自然にディスコのきらめきに吸い寄せられる。「これが終わったら踊りに行かなきゃ」という願望も芽生えるはず。その日が訪れるまで、キッチンでドレスアップして踊るために、実は世界中で新旧のディスコが鳴り響いているんじゃないかと思っている。
中でもこの原稿を書いている現在、全英チャートのナンバーワンに鎮座している『ディスコ』は、ヴィジュアルを含めて最も分かりやすくディスコと向き合うアルバムなのだが、その主要なインスピレーションがスタジオ54だったと聞いて「そういえば!」と取り出したのが、本作『54 Music From the Miramax Motion Picture』。スタジオ54を舞台にした、1998年公開のアメリカ映画『54フィフティ☆フォー』のサウンドトラックである。ディスコのコンピレーションなど山ほどあるし、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラからドナ・サマーの『華麗なる誘惑』まで、ディスコの名盤を挙げ始めたらキリがない。もっとアンダーグラウンドなタイプを求める人には、本作は物足りないかもしれない。でもこのアルバムの偉大さは、重要なアーティストを拾いながらも、メジャー過ぎてカリカチュア化した曲は敢えてはずし、その次のレイヤーに属する名曲を掘り起こした、絶妙な匙加減にある。そういう意味で、通も取り敢えず納得するのだろうし、ディスコについてもっと深く知りたいというリスナーの好奇心を満たすに十分な、究極のディスコ・コンピレーションだと思うのだ。
スタジオ54については、今更説明するまでもないだろう。ニューヨークの54丁目に1977年から1980年の間だけ営業していた伝説的なクラブであり、音楽・映画・ファッション・アート界の名立たるセレブリティたちが着飾って夜な夜な集った、ディスコ・カルチャーのメッカ。最新の音楽だけでなくファッションの発信地でもあったため、ファッション業界でも1970年代リバイバルが起きるたびに名前が飛び交う(ニューヨークのブルックリン・ミュージアムで先頃『Studio 54: Night Magic』という展覧会が開催されたこともあり、今年もまた改めて脚光を浴びている)。
『54フィフティ☆フォー』はそんなスタジオ54でバーテンダーの仕事を得る青年(演じるのはライアン・フィリップ)を主人公に据えて、このクラブの盛衰を描いた作品だった。伝説に見合う映画だったかと言えば、ちょっと物足りなかった気がするのだが、当然ながら音楽は準主役みたいなもの。ヒップホップ・レーベルとしてお馴染みのトミーボーイから発売されたサントラは、並みならぬこだわりをもってコンパイルされたそうで、3人のプロデューサーのうちコーティ・ムンディ・ヘルナンデスは、ディスコ・グループのドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナ・バンド(本作にも彼らの曲「Cherchez La Femme/Se Si Bon」が収録されている)の元メンバーであり、当時スタジオ54に出入りしていた人物。彼が実際に当時耳にした曲が、セレクション大半を占めるという。
しかもまたボリュームがすごい。2枚組に32曲が収録され、となると映画で使われたのはこのごく一部。やはりサントラに留まらず、価値のあるディスコ・コンピレーションとして制作された意図が窺える。ラインナップを見ていくと、有名なところでは、シックの「Dance Dance Dance(Yowsah Yowsah Yowsah)」にダン・ハートマンの「Relight My Fire」、テルマ・ヒューストンの「Don't Leave Me This Way」、シルヴェスターの「You Make Me Feel」、オデッセーの「Native New Yorker」、今年亡くなったハミルトン・ボハノンの「Let's Start The Dance」などなど古典がずらりと並び、GQの「Disco Nights」やインスタント・ファンクの「I Got My Mind Made Up」といった、もうちょいディープな曲も網羅。また、ビリー・グリフィン時代のミラクルズが大ヒットさせた「Love Machine(Part1)」、ニュー・ウェイヴ世代のブロンディーの「Heart of Glass」、ファンク・バンドであるウォーの「Galaxy」......と、厳密にはディスコ・アーティストではない面々が時代の影響を受けて作り上げた名曲もそこかしこに盛り込まれ、デスティネーションによるカーティス・メイフィールドの「Move On Up」、サンタ・エスメラルダによる「Please Don't Let Me Be Misunderstood」といった、ヒット曲のディスコ・ヴァージョンも忘れない。
カヴァーと言えば、ディスク1のオープニング曲「If You Could Read My Mind」は本作のためにレコーディングされた音源で、ゴードン・ライトフットのフォーク・バラードを、バーマン・ブラザーズが大胆にディスコにアレンジ。歌っているスターズ・オブ・54とは、この曲のために結集した、いずれも当時のダンス・ヒットで活躍していたディーバたちーーウルトラ・ナテ、アンバー、ジョセリン・エンリケーーのスーパー・グループだ。1990年代の音楽映画と言えば、『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』や『バック・ビート』然り、人気バンドのメンバーで特別にグループを結成し、サントラをレコーディングするという試みが話題を呼んだが、本作もそういう時流に乗っていたことになる。
以上、満腹をとうに超えたこの壮大なディスコ・ジャーニーは、スタートから約2時間半を経て、無数のアーティストがのちにカヴァーしたローズ・ロイスの美麗なバラード「Whishing On A Star」で、しっとりとフィナーレを迎える。それが全く懐メロ集だとは思えないのは、やはり2020年に聴いているからなのか? そもそも今ディスコ・ブームが起きている理由は、EDMに疲弊してもっとオーガニックな温もりのあるダンス・ミュージックが再評価されたという説も有力で、色々と考えられるが、こうしてパンデミックと重なったのも、皮肉というより運命的だと感じられてならないのだ。確かにクラブに気軽に行くことなどできないし、シーンの存続が危ぶまれてはいるものの、現実からの逃避を求める人々の耳は、自然にディスコのきらめきに吸い寄せられる。「これが終わったら踊りに行かなきゃ」という願望も芽生えるはず。その日が訪れるまで、キッチンでドレスアップして踊るために、実は世界中で新旧のディスコが鳴り響いているんじゃないかと思っている。
『54 Music From the Miramax Motion Picture』収録曲
[Disc1]1. Stars On 54「If You Could Read My Mind」/2. Gonzalez「Haven't Stopped Dancing Yet」/3. Bonnie Pointer「Heaven Must Have Sent You」/4. 「Brainstorm(5)「Loving Is Really My Game」/5. GQ「Disco Nights(Rock Freak)」/6. Ashford & Simpson「Found A Cure」/7. Thelma Houston「Don't Leave Me This Way」/8. France Joli「Come To Me」/9. The S.O.S. Band「Take Your Time(Do It Right)」/10. Santa Esmeralda「Please Don't Let Me Be Misunderstood」/11. Jimmy "Bo" Horne「Spank」/12. War「Galaxy」/13. Grace Jones「I Need A Man」/14. Blondie「Heart Of Glass」/15. Dr. Buzzard's Original Savannah Band「Cherche La Femme/Se Si Bon」/16. Silver Convention「Fly Robin Fly」
[Disc2]1. The 54 Allstars「Studio 54」/2. Gary's Gang「Keep On Dancin'」/3. Diana Ross「The Boss」/4. Chic「Dance Dance Dance(Yowsah Yowsah Yowsah)」/5. 「Dan Hartman「Vertigo/Relight My Fire」/6. Sylvester「You Make Me Feel(Mighty Real)」/ 7. Destination(2)「Move On Up」/8. The Miracles「Love Machine(Part1)」/9. Edwin Starr「Contact」/10. Mary Griffin「Knock On Wood」/11. Bohannon「Let's Start The Dance」/12. Instant Funk「I Got My Mind Made Up」/13. Candi Staton「Young Hearts Run Free」/14. Odyssey(2)「Native New Yorker」/15. Gibson Brothers「Que Sera(Mi Vida)」/16. Rose Royce「Wishing On A Star」
[Disc1]1. Stars On 54「If You Could Read My Mind」/2. Gonzalez「Haven't Stopped Dancing Yet」/3. Bonnie Pointer「Heaven Must Have Sent You」/4. 「Brainstorm(5)「Loving Is Really My Game」/5. GQ「Disco Nights(Rock Freak)」/6. Ashford & Simpson「Found A Cure」/7. Thelma Houston「Don't Leave Me This Way」/8. France Joli「Come To Me」/9. The S.O.S. Band「Take Your Time(Do It Right)」/10. Santa Esmeralda「Please Don't Let Me Be Misunderstood」/11. Jimmy "Bo" Horne「Spank」/12. War「Galaxy」/13. Grace Jones「I Need A Man」/14. Blondie「Heart Of Glass」/15. Dr. Buzzard's Original Savannah Band「Cherche La Femme/Se Si Bon」/16. Silver Convention「Fly Robin Fly」
[Disc2]1. The 54 Allstars「Studio 54」/2. Gary's Gang「Keep On Dancin'」/3. Diana Ross「The Boss」/4. Chic「Dance Dance Dance(Yowsah Yowsah Yowsah)」/5. 「Dan Hartman「Vertigo/Relight My Fire」/6. Sylvester「You Make Me Feel(Mighty Real)」/ 7. Destination(2)「Move On Up」/8. The Miracles「Love Machine(Part1)」/9. Edwin Starr「Contact」/10. Mary Griffin「Knock On Wood」/11. Bohannon「Let's Start The Dance」/12. Instant Funk「I Got My Mind Made Up」/13. Candi Staton「Young Hearts Run Free」/14. Odyssey(2)「Native New Yorker」/15. Gibson Brothers「Que Sera(Mi Vida)」/16. Rose Royce「Wishing On A Star」
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